高血圧症 – 薬を使わずに治す方法は?
高血圧は、日本で一番患者数が多く、しかも年々患者数が増えている病気です。
厚生労働省の調査によると、日本人の高血圧患者は約780万人と推定されています。ただし、この数字は高血圧として医療機関を受診した患者さんの数です。
治療を行っていない患者さんの数を含めると、高血圧患者さんの総数は、実に3,000万人以上にもなると言われています。
そして、治療中でありながら、約3分の2もの高血圧患者さんは、適切な数値まで血圧が下がっていないという報告があります。
薬を飲み続けても大丈夫?
長年薬を飲み続けているのに、血圧が下がらずにいる人の数も少なくありません。
そういう人たちは、この先もずっと病院に通い、医師から処方された薬を飲み続けていくことになるのです。
中には、「このまま薬を飲み続けていても大丈夫なのかな?」といった疑問を抱く人もいることでしょう。また、病院で出された薬を飲むと症状は治まるけれど、止めるとまたぶり返す。という場合もあります。
どちらにしても、薬は飲み続けなくてはいけないということになります。果たして、「高血圧症」は薬以外では治すことはできないのでしょうか?
この疑問を解決するために、実際に薬以外の方法で高血圧を改善された人の話や、独自のリサーチによって実証性の高い改善方法を調べてみました。
同じような疑問や悩みを抱えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
薬が不要の「高血圧症」がある?
高血圧症には大きく分けて、その要因によって「本能性高血圧症」と「二次性高血圧症」に分けられます。
「本能性高血圧症」とは、高血圧症の全体の約95%を占める原因不明の状態です。一方の「二次性高血圧症」とは、何らかの疾患が原因となって高血圧症になっている状態です。
二次性高血圧症の約15%は、腎炎や腎動脈硬化症などが原因の腎性高血圧で、約5%が副腎(ふくじん)などのホルモン分泌の異常が原因とされています。
この二次性高血圧症の場合は、血圧を下げる以前に、そもそもの原因となっている腎臓病やホルモン(内分泌系)の病気などを治療することが優先されます。
そして、高血圧症のほぼ9割以上を占める「本能性高血圧症」の場合は、薬を使わずに治すことができるというのです。
もし、あなたが病院の検査を受けて、「高血圧症ですね」と診断された場合、初期の「本能性高血圧症」で合併症がないようであれば、薬を使わずに高血圧症を治す方法があるのです。
初期の高血圧症は薬を使わずに治せる?
高血圧症を招く要因はいくつもあります。ですので、ただ単純に「こうすれば血圧が下がる」といった魔法のような方法はありません。
しかし、本能性高血圧症の場合、血圧が上がるとされる要因に、
- 「塩分の摂り過ぎ」
- 「食べ過ぎや運動不足による肥満」
- 「アルコールの飲み過ぎ」
であることが多いのです。
このような場合、高血圧症の薬を飲まなければならなくなる前に、食生活の中身を改善することで血圧を下げることが可能になるのです。
もし、あなたが高血圧症のなり始めであれば、食事療法を中心として、運動療法などの対策を併せて実行することによって、血圧をある程度コントロールすることができるのです。
しかし、こうした「薬を使わずに高血圧症を治すことができる」のは、初期の場合となります。
慢性的な高血圧症になっている場合には、降圧剤が必要となってきますので、ご注意ください。