ドロドロ血液ってどんな状態? – 原因と検査方法


血液の健康状態を示すのに、「ドロドロ血液」「サラサラ血液」という呼び方をします。
血液がドロドロになると、生活習慣病になるリスクが高まるだけではなく、重大な心血管病を起こす危険性もあります。
最近では中高年の人だけではなく、若い人でもドロドロ血液になる人が増えています。

そこで、自分の血液がドロドロになっていないかどうかが気になりますよね?
今回は、血液の健康状態を判断するための方法を紹介します。

ドロドロ血液とはどんな状態?

動脈硬化の血管

血液がドロドロの状態とは、血液中の総コレステロール(脂質)が高い状態です。そのため、血中の老廃物が溜まりやすくなり、血管壁に付着して血流が悪くなります。
血液の流れが滞ると、酸素や栄養の受け渡しや老廃物の排泄がスムーズにできなくなります。
そのため、疲れやすくなったり、肩こりや冷え性、だるさがとれないなどの症状が起こりやすくなります。

血液がドロドロの状態とは?

血液中の総コレステロールが高い状態で、血流が滞る。

ドロドロ血液をチェックする検査

自分の血液がドロドロでないか、どのようにして判断すればいいのでしょう?

医療機関では、「血液サラサラ検査」として血液の状態を確認する検査を実施しているところもあります。これは、血液の流れを確認するために開発された検査機器「血液流動性検査(MC−FAN)」で行う検査です。

「血液流動性検査(MC−FAN)」

  • 血液の流れを直接見ることができる検査。
  • 専用のモニター付き測定装置で、血液が流れている状態を確認する。

参考:血液流動性検査(MC−FAN)について http://www.mc-healthcare.com/?page_id=91

ただ、検査機器内の反応と、実際の生体の中の状態とでは違いがあります。また、緊張やストレスがかかると血液の流れは変化します。そのため、1回の検査だけで判断するのは難しいという難点があります。

血圧値でドロドロ血液をチェックする

血圧は血管の老化度を示すバロメーター

血圧の数値値が高くなっていると、血液がドロドロになって血管への負荷がかかっている可能性がある。

血液の健康度を知るには、一般の健康診断の検査でもわかります。
最も身近な検査では、健康診断の検査項目にもある「血圧の測定」です。「血圧」の数値は、血管の老化度を知るバロメーターです。

血圧は血管にかかる圧力なので、数値が高くなっていると、それだけ血管への負荷がかかっていることになります。
血圧値が基準値よりも高くなっていると、血液がドロドロになって血管への負荷がかかっている可能性があります。

「血圧測定」でドロドロ血液をチェック

  • 血圧値:収縮期血圧(上)が140または、拡張期血圧(下)が90mmHg以上

血液検査でドロドロ血液をチェックする

ドロドロ血液かどうかは、「血液検査」の数値で推定することもできます。こちらも一般の健康診断の検査項目に入っています。
血糖値やLDLコレステロール値の数値が高いと、血液の濃縮度が増していることを示します。

「血液検査」でドロドロ血液をチェック

  • 空腹時血糖値:上が140または、下が90mmHg 以上
  • LDLコレステロール値:140mg/dl以上
  • ヘモグロビンA1c:6.5%以上
血糖値やLDLコレステロール値が高くなっていると、血液がドロドロになりやすく、血流も悪くなっている状態です。そのため、血管への負担がかかり老化度が加速されます。

参考:書籍「一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本」

血管の老化度を詳しく検査するには?

血管内皮細胞血液の状態も大切ですが、血管病を防ぐためには血管そのものが若く健康な状態であることが重要になります。
血管が老化していると、たとえ血液がサラサラであったとしても、血管病になる可能性があります。

以前まで医学会では、血液に注目した検査や治療を行っていました。しかし、最近では血液のケアだけでは十分ではなく、血管そのものの健康度の方が重要だということがわかってきました。
そのため、血管をトータルにケアするために、血管の健康度を詳細に測定できる検査法が考案されています。
中でも、「血管の老化度」を知るのに有効な検査が、「 PWV(脈波伝播速度)検査」、「FMD(血流依存性血管拡張反応)検査」、「頚動脈(けいどうみゃく)超音波検査」です。

「血管の老化度」を詳しく知るための検査

  • 「 PWV(脈波伝播速度)検査」
    脈波(心臓から送り出された血液によって生じる拍動)が、手足に伝わる速度を測定して、動脈の硬化度を割り出す。
    動脈硬化が進んでいると血管の弾力性がなくなり、伝播速度が速まりPWV値が高くなる。PWV値が13.5以上だと動脈硬化が進行している可能性がある。
  • 「FMD(血流依存性血管拡張反応)検査」
    内皮細胞が放出するNO(一酸化窒素)量を血管拡張の程度から測定して、内皮細胞の機能を判定する。NO量が少ないと、内皮機能の衰えを表す。
  • 「頚動脈(けいどうみゃく)超音波検査」
    首の動脈の状態を超音波装置で観察して、血管壁の厚さや、プラークや血栓の有無などを画像で判定するもの。全身の動脈硬化の程度を推定できる。
血管の老化度を知る詳しい検査については、こちらの記事で紹介していますので、参考にして下さい。

ドロドロ血液になる原因

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ドロドロ血液の最も大きな原因となるのが、血液中の中性脂肪やコレステロールが増加する「脂質異常症(高脂血症)」です。

「脂質異常症(高脂血症)」
脂質異常症は、血液中の中性脂肪(トリグリセライド)やコレステロールなどの脂質が増加して、一定基準値を超えている状態。

脂質異常症となる原因には、中性脂肪が過剰に増えたり、善玉のHDLコレステロールが減少することが関係します。
そして、このような脂質の増加には毎日の食生活が大きく影響してきます。

コレステロールが増える一番大きな原因は、食事によるエネルギーの摂り過ぎです。脂肪分や糖分の多い食事、お酒の飲み過ぎや食べ過ぎなどがカロリーの増加につながります。
そして、コレステロールや中性脂肪が増える大きな要因となります。

コレステロールを高くする要因

  • 中性脂肪の蓄積
  • 糖質の摂り過ぎ
  • 高血糖
  • 基礎代謝の低下
  • 活性酸素による酸化
ドロドロ血液をそのまま放っておくと、重大な心血管病を発症するリスクが高まります。
血液がドロドロの状態である「脂質異常症」は、動脈硬化の促進を加速させることになります。そして、動脈硬化が進行すると怖いのが、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などを発症させる可能性が高まることです。

ドロドロ血液を改善するには?

ドロドロ血液の改善

ドロドロ血液の改善には、脂質や高カロリーの摂り過ぎないよう、食物繊維をしっかり摂れるバランスのとれた食生活が大切に。

ドロドロ血液を改善するためには、最も大きな原因となる脂質異常症を改善することです。
脂質異常症は、中性脂肪の増加や善玉のHDLコレステロールが減少することが関係します。そのため、中性脂肪やコレステロールを増やす食事や生活習慣の見直しが必要となります。

コレステロールは食品からだけではなく、体内でその材料となるものを減らすことも大事です。そのためには、食事による摂取カロリーを減らすことが最も重要になります。
それには、脂質の摂り過ぎや高カロリーの食事を控えて、食物繊維をしっかり摂れるバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

脂質異常症を改善するための食生活

  • 動物性脂質を控える
  • 高カロリーの食事を控える
  • コレステロールの多い食品を控える
  • 食物繊維をしっかり摂る
  • 規則正しいバランスのとれた食事
また、運動不足による肥満や喫煙などは、善玉のHDLコレステロールを減らす要因となります。
そのため、このような生活習慣の見直しも必要です。

脂質異常症を改善するための生活習慣

  • 肥満の解消
  • 過食、過度のアルコールを控える
  • タバコを控える
ドロドロ血液を改善するための生活習慣については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

ドロドロ血液を改善する食べ物

お酢

血液の健康状態に大きく影響してくるのが、毎日の食事です。そこで、ドロドロ血液の改善におすすめの食べ物を紹介します。

ドロドロ血液の改善におすすめの食べ物

  • お酢
  • 玉ねぎ
  • しょうが
  • 黒にんにく
  • 納豆
  • 青魚
「お酢」や「玉ねぎ」、「しょうが」や「にんにく」には、血液をサラサラにする作用があることでよく知られています。
それぞれに、LDLコレステロールを減らしたり、血管の老化を防ぐ働きがあります。
そのため、“血液をサラサラにする食べ物”といったら、先ずこれらの食品が取り上げられることが多いです。

また、にんにくは長期間、発酵・熟成して作られる「黒にんにく」になると、その成分が更に増加します。そのため、にんにくもおすすめの食べ物ですが、黒にんにくだとその効果も更に期待できます。

それぞれの効果については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

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「納豆」も“血液サラサラ効果”があることでよく知られる食べ物です。それには、納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」に、血栓を予防する作用があるからです。
そのため、ドロドロ血液になるのを防ぐ効果が期待できます。

ナットウキナーゼの効果については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

青魚

更に、「青魚」に多く含まれる「EPAとDHA」は良質な脂肪酸になります。そして、血管の老化度に大きく関係してくる内皮細胞を健康にする作用があります。
そのため、魚が血管病を予防する効果があるとして、様々な研究で明らかにされています。

魚のEPA・DHAの効果については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

このような食べ物を、毎日の食事で積極的に摂り入れることで、血液を健康な状態にすることが期待できます。
血液検査や血圧が高めになってきたら、ドロドロ血液を予防するために、食生活を見直してみてはいかがでしょう?


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