動脈硬化を引き起こす「危険な油」とは?


高血圧が進行して起こるのが動脈硬化です。動脈硬化はコレステロールなどの脂質と深く関係しています。
そのため、食事で摂取する油には十分気をつける必要があるのです。

そこで、動脈硬化を予防するために「摂ることを控えなければいけない油」があるのをご存知でしょうか?

油

「便利で安価な油」が動脈硬化を悪化させていた?!

動脈硬化を予防するためには、“体に悪い油”をなるべく体内へ入れないことがとても重要になります。

“体に悪い油”というのは、人工的に作り出された油のことです。一般的に出回っているものでは、マーガリンやサラダ油、スナック菓子などの大量生産されている加工品に含まれている油です。

なぜこれらの油が体に悪いのかというと、「トランス脂肪酸」を含んでいるからです。トランス脂肪酸は、研究者たちの間では「プラスチック化したオイル」と呼ばれているそうです。

トランス脂肪酸は、自然界には存在しない人工油になります。その人工油が血管内に取り込まれることによって、正常な代謝ができなくなり、血管を老化させて動脈硬化を急速に進行させることになるのです。

「日本動脈硬化学会」でも、トランス脂肪酸を摂取することで、LDLコレステロールの増加や、血管内皮機能の障害インスリン抵抗性の悪化などにより、動脈硬化性疾患のリスクを増大させる可能性があるため、摂取は控えた方が良いとしています。

トランス脂肪酸の摂取で動脈硬化のリスクが増大する

  • LDLコレステロールの増加
  • 血管内皮機能の障害
  • インスリン抵抗性の悪化

動脈硬化を起こす“トランス脂肪酸”、脳機能にも悪影響が?!

トランス脂肪酸の体への害

トランス脂肪酸の摂取は、心臓病や糖尿病の発症、脳機能の低下にも影響を及ぼす

この人工油である「トランス脂肪酸」の体への害は、動脈硬化を急速に進行させるだけではありません。
土の中にプラスチックを埋めても分解されないように、トランス脂肪酸が人の腸内に入ることで、分解や代謝に大変なエネルギーと時間が費やされることになります。
その結果、大量のミネラルやビタミンが消耗されてしまうのです。

また、このトランス脂肪酸の摂取が、心臓病糖尿病の発症にも大きく影響することがわかっています。
さらに怖いのが、トランス脂肪酸は脳に深刻な影響を及ぼすということです。脳は大半が脂質でできています。そのため、摂取する油の質によって大きく影響を受けるのです。
トランス脂肪酸が大量に体内に入ると、脳の細胞膜が不安定になり、伝達能力が衰えてしまうというのです。

「トランス脂肪酸」の摂取での体への害

  • 大量のミネラルやビタミンが消耗される
  • 心臓病、糖尿病の発症に大きく影響する
  • 脳機能の伝達能力が衰えてしまう
このように、トランス脂肪酸は血管にも脳にも悪影響を及ぼす「危険な油」ということになりますが、アメリカでは既に規制がかかっています。
米国食品医薬品局(FDA)では、「食品に使う上で安全とは認められない」として、トランス脂肪酸の段階的な禁止方針を打ち出しているのです。

身近に存在する危険な油の正体

この体にとって危険な油「トランス脂肪酸」ですが、実は身近なところで多く存在しています。これは意外と知らない人が多いようですね。

例えば、コーヒーに入れるフレッシュミルクですが、これには生クリームやミルクなどは一滴も含まれていません。コーヒーフレッシュの成分はサラダ油で、乳化剤や増粘多糖類、カラメル色素などを使って味や色合いを生クリームそっくりに作っているのです。

コーヒー

コーヒーに入れる「フレッシュ」は、ミルクに似せたサラダ油?!

他にも、レトルト食品アイスクリーム菓子パンコンビニ弁当ファーストフードの揚げ物の多くに「植物油」が使われています。そして、便利で安価に手に入るこれらの加工品に使われる植物油には、トランス脂肪酸がたっぷり含まれていると考えられるのです。

動脈硬化を予防するための「良い油」とは?

このように見ていくと、普段便利で安いからと手にしていたもののほとんどに、「トランス脂肪酸」が含まれていることになります。
たまに食べる程度なら大きな影響もないでしょうが、頻繁に摂取していると、動脈硬化を急速に進行させてしまうことになります。
そのため、普段家庭で料理する際に使う油には、吟味したものを使うよう気をつけたいですね。

では、動脈硬化を予防するためにはどんな油がいいのでしょう?

青魚には良質なタンパク質とEPA・DHAが豊富に含まれる

動脈硬化の予防には、α-リノレン酸や青魚のEPA・DHAが効果的

α-リノレン酸EPA・DHA「オメガ3系脂肪酸」には、善玉コレステロール(HDL)を増やして、悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用があります。そのため、動脈硬化を予防するためには“積極的に摂りたい油”ということになります。

動脈硬化を予防するなら「オメガ3系脂肪酸」の油を!

  • α-リノレン酸
    シソ油(エゴマ油)、亜麻仁油、ココナッツオイル
  • EPA・DHA
    イワシ、サバ、マグロなどの青魚の魚油に多く含まれる
特に青魚に多く含まれるEPAは、動脈の弾力性保持、血小板凝集抑制や血清脂質改善などの作用もあります。そのため、動脈硬化の進行を抑制するとして、医薬品としても利用されているほどです。

このように、動脈硬化の進行を防ぐためには、摂取する油に十分気をつける必要があるのです。
そして、質のいい油を積極的に摂ることで、老化した血管も回復させる効果が期待できます。
是非、家庭で使う油は、量よりも質を重視するようにして選ぶことをおすすめします。


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