塩分を減らしても血圧が下がらないのはなぜ?


塩分を減らす

血圧を下げるためには、一般的に塩分を減らすことが大事だと言われてます。しかし、塩分をいくら減らしても血圧が下がらないという人もいます。それはなぜでしょう?

実は、人によっては血圧の変動に塩分が影響しないことがあるのです。

塩分で血圧が上がるというのは間違い?

長い間、高血圧の原因は塩分の摂り過ぎにあると言われてきました。しかし、この「血圧を上げる原因は塩分だ」という説には賛否両論あるのです。

過去の研究データや様々な情報を確認すると、否定する説と肯定する説があります。
一方では「血圧を下げるには塩分を減らせ」と言っていて、また一方では「塩分は減らす必要はない」と言っているのです。果たしてどちらが正しいのでしょう?
情報が賛否両論分かれていると、困惑してしまいますよね。

実は、どちらも間違ってはいないのです。というのも、最近の研究で全ての人が塩分を摂ると血圧が上がるわけではないということが分かってきたのです。

塩分では血圧が上がらない人もいる?

塩分

塩分で全ての人の血圧が上がるというわけではない。

高血圧の原因とされている塩分の摂り過ぎですが、必ずしもそうであるとは言えません。
塩分と血圧の関係」においては、塩分によって血圧が上がる人と上がらない人がいます。ですので、食塩を減らせば全ての人の血圧が下がるというわけではありません。

食塩によって血圧が上がるのは、「食塩感受性」によるものです。これには個人差があるため、食塩を多く摂っても全く血圧が上がらないというのはこのためです。

食塩感受性
高血圧には、塩分の影響を受けやすいタイプ(食塩感受性高血圧)と、そうでないタイプ(食塩非感受性高血圧)とがあります。
治療面からみると、塩分をひかえることで血圧が改善されやすいタイプと、そうでないタイプということもできます。

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一般的に食塩によって血圧が上がる人は、「食塩感受性」の高い人ということになります。このようなタイプの人は、高血圧症患者全体の約30%と言われています。
残りの70%の人は、「食塩感受性」が低いか、もしくは塩分以外の要因によって血圧が上がっているということになります。

高血圧患者全体の食塩感受性

食塩感受性が高い人:約30%

食塩感受性が低い人:約70%

食塩感受性が高い人は塩分を控える必要がある

食塩感受性」が高い場合には、塩分の摂取量に注意しなければいけません。
食塩1gを減らせば約1mmHg血圧を下げると言われています。食塩感受性の高い高血圧の人は、1日の塩分量の目安が6g未満です。
日本人の平均塩分摂取量は約11gですから、これからすると食塩摂取量は約半分に抑えるということになります。

塩分摂取量を減らすための簡単な方法は、普段の食事の際に以下のようなことに注意することです。

  • 塩分の多いものは半分残すようにする
  • 汁を全部飲みほさない
  • 食塩(ナトリウム)を排泄する、カリウムの多い野菜・果物を一緒に摂る

塩の成分は塩化ナトリウムです。塩を多く摂るということはナトリウム(Na)を多く摂取することになります。
ナトリウムには血管の壁をむくませ、血管を狭くする働きや、交感神経を刺激して血管を収縮させてしまう働きがあります。このため、食塩感受性が高い人は血圧が高くなるのです。
また、塩分を減らすことだけではなく、塩分を一緒に排泄する、カリウムを多く摂ることも大切です。

食事の時に塩分濃度を確認するには?

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食塩感受性が高い人の場合、塩分を減らすことがもちろん大切ですが、そうでない場合でも過剰な塩分摂取は避けなければいけません。
ナトリウムが体内で過剰に増えることで、血管壁の細胞を傷つけて、血管の老化を早めてしまう原因にもなるからです。

しかし、塩分のことばかり気する食事は味気ないものです。塩の無い食事は美味しく感じませんし、食欲まで減退してしまいます。また、極端に減塩することによって、生活の中でのやる気が減退してしまう、いわゆる無気力状態になることも知られています。

本来、塩はミネラルを補給する上でも、人間にとってある程度必要な成分なのです。しかし、その場合は塩を厳選することが必要です。
精製された食塩ではなく、海水から水分を蒸発させた自然の塩には海のミネラルがバランスよく含まれているからです。

ミネラルバランスの多い、天然の塩を選ぶことが大切!

塩の選び方について、詳しい説明は下の記事を参考にして下さい。

では、普段の食事でどこまで塩分量を気にしたらいいのでしょうか。
あなたは食事をする時、塩分量の目安をどうやって判断していますか?

毎回食事するたびに食塩の量を測る人は少ないと思います。ほとんどの場合、自分自身の味覚で判断しているのではないでしょうか?

塩分が濃いと思った物は食べる量を控えるよう気をつけていると思います。
しかし、味覚というものは人によって違いがあります。濃い味付けの物を好む人や、薄味を好む人がいます。これによって、同じ物を食べても摂取する食塩の量が変わってくるのです。

そこで、先ずは自分の味覚の塩分濃度が濃いか薄いかを確認してみるといいでしょう。その方法は、基本となる塩分濃度を濃いと感じるか薄いと感じるかで判断します。

基本となる塩分濃度(1%)

  • お湯500mlに小さじ1杯(5g)の塩を溶かしたもの

この味付けを濃いと感じる人は、味覚が薄味の人なので塩分を調整する必要はないでしょう。
逆に薄いと感じる人は濃い味に慣れている人です。その場合、普段の食事が濃い味付けになっている可能性がありますので、自分が感じる以上に塩分を減らす必要があります。
ちょうどいいと感じる人は、これを基本に食事の味付けをするといいでしょう。

塩分濃度を感じる味覚は人によって違います。食事の塩分を調整するには、基本となる自分自身の味覚を確認することが大切になります。


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