「玄米食」で高血圧を改善できるって、本当?

近年、玄米の良さが改めて知られるようになりました。
本や雑誌などでも玄米の効能を紹介されることが多くなり、これをきっかけに玄米食を試してみようかな?と思っている人も多いのではないでしょうか。

実は、私の父も例外に漏れず、今まで長年食べてきた白米から玄米を中心にした食事へと切り替えた一人です。

玄米

玄米による様々な病気への効果とは

最近の研究では、玄米は健康にとって予想以上に効果のある物質が含まれていることが分かってきました。
それらはガン予防、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防、認知症予防など、多くの病気を予防する作用をもっているというものです。

  • 玄米は低GI米
    ⇒糖の吸収がゆるやかなので「糖尿病予防」に効果的
  • 玄米には抗酸化作用がある
    ⇒「ガン予防」に効果的
  • 玄米にはGABAやフェルラ酸が豊富
    ⇒「認知症予防」に効果的
これまで、玄米の効能については主に「体験に基づく情報」が多く、信頼性に欠ける部分がありました。しかし、最近の科学的実験やヒト臨床試験によって、玄米の効能が科学的にも証明されてきたというわけです。

玄米は高血圧にも効果的な食べ物だった?!

玄米は白米と違い、稲から籾殻(もみがら)だけを取り除いたものなので、何種類もの層がある表皮、胚芽が残されています。
この表皮には、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、豊富な栄養成分がバランスよく含まれいるのです。逆に白米の場合は、これらの栄養成分が含まれている表皮を取り除いてしまった状態になります。
玄米が白米に比べて栄養成分のバランスに優れていることは明らかです。また、玄米にはこれらの栄養成分の他にも様々な有効成分が含まれいるのです。

y-オリザノール 自律神経を調整し、シミ・小じわの予防効果がある。
アラビノキシラン NK細胞の活性化、抗酸化作用がある。
イノシトール 肝機能の改善、動脈硬化予防、高脂血症改善の効果がある。
iP6(フィチン酸) 抗酸化作用、抗がん作用、老化遅延効果、排毒排泄作用がある。
GABA(y-アミノ酪酸) 精神安定作用、血圧安定作用がある。
フェルラ酸 認知症予防効果がある。

このようにすばらしい成分が含まれている玄米ですから、毎日食べることでバランスの摂れた食事となるのです。

玄米の効用で特に優れているのは、抗酸化物質が大量に含まれているということです。
この物質は、病気の元となる体のサビを落とす作用があります。老化に伴い体内の抗酸化物質は減少していきますので、玄米でそれを補うことで、病気にならない体質になれるのです。

この玄米の抗酸化効果については、原爆投下のあった長崎での有名な話があります。

長崎市の爆心地から近い聖フランシスコ病院では、献身的な医療活動を行っていました。
そして、病院に豊富にあった玄米、味噌、ワカメを用いて「玄米とワカメの味噌汁」を食していたところ、そこにいた人たちには原爆症の被害が出なかったということです。

この他にも、玄米の有効成分には、高血圧や動脈硬化の改善にも効果的なものが含まれています。お米は主食となりますので、食べる頻度が多くなります。その分、効果が現れるのも早いのではないでしょうか?

玄米食で腸内環境も改善される

玄米食は腹もちがよく、食物繊維も多いので、便秘解消にはとても有効です。
腸内環境を整えることは、あらゆる病気に効果的です。それは、腸管内に停滞した宿便が、盛んに腐敗発酵を繰り返す過程で、ガンを始めとした様々な病気の原因となる「毒素」をつくり出すことが明らかになっているからです。

実際に私の父の場合も、玄米を食べ始めてから腸内環境が明らかに改善されたのが分かりました。朝食を食べた後、いつも父がトイレに入った後に残っていた悪臭が無くなったことでも、すぐに気付きました。
本人も腸の調子が良くなったことは実感していました。

それから、夕食の後でも必ずおやつなどを食べていたのですが、今ではそれも無くなり、以前ほど甘いものを欲求しなくなったようです。これは玄米の腹もちの良さから、全体的に食事の量を減らしても、十分な満腹感があるからだと思われます。

人は、病気になった時、病院に行って薬をもらって治すと信じている人がほとんどでしょう。しかし、食生活を正すことで、病気は改善できるのです。
もし、今あなたが高血圧ではなくても、何らかの病を患っているのでしたら、まずは毎日の食生活を見直してみてはいかがでしょうか?

昔から食べられてきた日本食には、健康長寿に生きていくための最善の道があると、私は思っています。

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