「育児ストレス」は血圧にどう影響するのか?
子供は可愛いけれど、育児は何かとストレスがたまるものです。
女性は子供が生まれると同時に、今ままでの生活のリズムは大きく変わってしまいます。
睡眠も思うようにとれなくなり、寝不足が続いて更にストレスが溜まってしまう悪循環になることも。
また、育児は生活のリズムを狂わせるだけではなく、血圧の変動にも影響してきます。特にストレスの蓄積は、血圧を上昇させてしまう原因にもなるのです。
あなたは、育児ストレスで血圧が高くなっていませんか?
「育児ストレス」が原因で高血圧になるかも?

育児ストレスが原因で高血圧になることもある。
出産後、育児に追われる女性は、普段と違う生活のリズムになることで、血圧の変動が起こりやすくなります。
そこで、特に気をつけなければいけないのが「高血圧」です。
出産前は正常な血圧値だった人でも、出産後に血圧が高くなるタイプの人がいます。
出産後に高血圧になる人のタイプには、2つの原因が考えられます。
一つは、「妊娠中高血圧」の症状が重かった場合に、その回復が遅れて産後も血圧が高い状態が続くことです。
そしてもう一つは、元々高血圧になる要因がある場合や、産後のストレスや過労が原因となって、出産を機に高血圧を発症するタイプです。
産後は育児でのストレスが多くなったり、睡眠不足になりがちです。ストレスの蓄積や睡眠不足になると、自律神経が乱れる原因となり血圧が高くなるのです。
このように、出産後に高血圧を発症することを「産後高血圧」と呼びます。
- 「妊娠中高血圧」の症状が重かった場合に、その回復が遅れて産後も血圧が高い状態が続く。
- 元々高血圧になる要因がある場合や、産後のストレスや過労が原因となって、出産を機に高血圧を発症する。
産後高血圧となった場合には、早目に対処して改善することが重要になります。
血圧が高い状態をそのまま放っておくと、高血圧が悪化して合併症を引き起こすこともあるからです。それだけではなく、動脈硬化を進行させる原因にもなるため、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な血管病のリスクを高めることにもなるのです。
また、産後のお母さんは赤ちゃんに母乳をあげなければいけませんよね。しかし、高血圧が悪化すると、降圧薬を使った薬物治療をする必要も出てきます。そうなると、母乳への影響もあるため、断乳する必要があるのです。
このように高血圧を悪化させないためにも、産後の検診はしっかり受けるようにして、血圧の変動を把握することが大切になります。
「産後高血圧」については、こちらの記事でも紹介していますので参考にして下さい。

出産後は、高血圧だけではなく低血圧になることもある。
また、高血圧とは逆に「低血圧」になることもあります。
低血圧になると、少しの動作でもふらふらしたり、めまいやむくみの症状が出たりすることもあります。
低血圧の場合には、薬などの治療方法はありませんので、なるべく水分や塩分などのミネラルを補給するようにしましょう。
低血圧は貧血が原因となって起こるため、鉄分をしっかり摂ることも大切です。
血圧変動が気になる場合には、検診だけではなく自宅でも血圧を測定するようにするといいでしょう。
家庭で血圧を測る習慣をつけることで、体調管理や血圧の上昇をいち早く発見できるため、高血圧を予防することにもつながります。
家庭で血圧を測ったことがないという方は、こちらの記事で「家庭血圧計」について紹介していますので参考にして下さい。
「育児ストレス」のイライラ解消におすすめの食べ物

イライラなどのストレス解消には「ビタミンB1」や「カルシウム」を摂取するのが効果的。
育児ストレスによって血圧が高くなっている場合、その原因を解消することが大切になります。
育児による疲労やストレス、睡眠不足が続く生活は、血圧を高くしてしまう原因です。
なるべくストレスや疲労を軽減するためにも、食生活を改善することがおすすめです。
育児中は、ついイライラすることも増えてストレスも溜まりがちになります。
そんな育児中のお母さんにおすすめなのが、イライラを解消するのに効果的な食べ物です。
育児中は、睡眠不足やストレスによって、ビタミンやミネラル不足になりがちです。
特に、ストレスや疲労が蓄積されている時に積極的に摂りたいのが、「ビタミンB1」や「カルシウム」です。
「ビタミンB1」は、細胞が糖質をエネルギーとして利用する際に欠かせない補酵素です。また、神経とも関係の深いビタミンで、中枢神経や末梢神経の働きを正常に保つ働きがあります。
そのため、ストレスによるイライラ解消や疲労回復には、「ビタミンB1」を積極的に摂るようにするといいでしょう。
特に白米を食べるようになってからの日本人には、この「ビタミンB1」が不足しやすくなっているようです。
「ビタミンB1」を多く含む食品は、穀類やごま、ナッツ類、豆類などです。動物性食品では、豚肉に多く含まれています。
そして、もう一つのおすすめのミネラルが「カルシウム」です。
血液中のカルシウムが不足すると、神経や感情のコントロールが乱れて、イライラしやすくなる原因となります。
ただ、カルシウムだけ摂取してもうまく体内で吸収されないため、カルシウムの吸収を良くする「ビタミンD」と一緒に摂るようにするといいでしょう。
- 「ビタミンB1」
細胞が糖質をエネルギーとして利用する際に欠かせない補酵素。神経とも関係の深いビタミンで、中枢神経や末梢神経の働きを正常に保つ働きがある。 - 「カルシウム」
血液中のカルシウムが不足すると、神経や感情のコントロールが乱れてイライラしやすくなる原因となる。カルシウムの吸収を良くする「ビタミンD」と一緒に摂るようにする。
カルシウムを多く含む食品には、小魚や海藻類があります。
特に「ちりめんじゃこ」には、カルシウムだけではなく、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやマグネシウムも多く含まれています。

ちりめんじゃこには、カルシウムだけではなくカルシウムの吸収を助けるビタミンDやマグネシウムも多く含まれている。
また、「昆布」にはカルシウムが豊富な上に、高血圧予防効果の高い「ヨード」が海藻類の中でもダントツに多く含まれています。水溶性食物繊維も豊富なので、血圧が高くなっている人にはおすすめです。
- 「ちりめんじゃこ」
カルシウムだけではなく、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやマグネシウムも多く含まれている。 - 「昆布」
カルシウムが豊富な上に、高血圧予防効果の高い「ヨード」が海藻類の中でもダントツに多く含まれる。水溶性食物繊維も豊富で、高血圧の予防にもおすすめ。
育児ストレス、一人で抱え込んでいませんか?
育児ストレスは、酷くなると育児鬱になることもあります。
特に、きちんとした性格で計画的に時間を決めて物事をこなしていくタイプの人は、育児ストレスが酷くなる傾向があります。
育児中は、子供中心の生活となるため、どうしても計画通りに家事がこなせなくなりがちです。
夜も、子供を寝かしつけてからやっと、自分一人の時間が持てるようになるため、夜遅くに就寝して寝不足になってしまいます。
このように時間に追われて、自分の思うように生活できない事がストレスになる一番の原因となってしまいます。
子育ては、きちんと子供の面倒を見ることも大切ですが、自分自身の心の余裕も大事になります。
お母さんの心に余裕がないと、子供への愛情も注げなくなってしまいます。
子供は何より大切ですが、自分自身を労る気持ちも必要ですね。
子育てを一人で抱え込んでいる場合には、まずは家族にも強力してもらうようにしましょう。
子育ての悩みは、できるだけ家族で共有することが大事です。
休日には旦那さんに育児を手伝ってもらうなどして、自分の時間を持てるように相談してみるのもいいかもしれません。
何よりも、自分一人で抱え込んでいる現状を、家族にもちゃんと知ってもらうことが大切ではないでしょうか?
育児ストレスに悩む女性は多い

育児には自分自身の心の余裕を持つことも大切。
育児でのストレスに悩んでいる女性は、世の中には思っている以上に多くいます。
そのため、地域でも育児相談などを設けている所も多くあります。
一人で悩んでいる場合には、児童館や保健所での育児相談やイベントを利用するのもおすすめです。
初めての人は緊張するかもしれませんが、慣れると顔見知りができて意外に楽しくなることもあります。
また、同じような子育てに悩むママ友ができたり、悩みを共有できる機会ができるかもしれません。
また、検診などの時に助産師さんに相談したり、一時保育を利用するのも選択技に入れてみるのもいいかもしれませんね。
一日中、家の中で子供とずっと一緒いると、ついイライラする事も増えてしまいます。
しかし、少し離れてみることで、より愛おしさや愛情が増したりするものです。
子育ては、子供の成長と共にあるものなので、きっと今しかできないこともあると思います。
子供と過ごす時間が、今よりもっと楽しい時間になるように、自分自身の心に余裕がもてる方法を是非、見つけてみて下さい。