若年性高血圧とは?若い人の高血圧が増えている原因

若年性高血圧

高血圧というと、高齢者や中年期以降の病気というイメージですよね。しかし、最近では若い人でも高血圧を発症する「若年性高血圧」が増えているというのです。

若年性高血圧は、年々増加している?

高血圧になる人は、高齢者や中高年だけではありません。以前であれば、高血圧は30歳以上の中年から老年にかけての特有の病気とされていました。
しかし、最近では小中学生のこどもや、高校生などでも血圧が高くなるという人が増えているのです。
29歳ぐらいまでの若い年齢での高血圧は、「若年性高血圧」と言われます。

高血圧の治療ガイドラインでは、診察室での血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHgを高血圧の診断基準としています。至適血圧は125/80mmHg未満として、この間であれば正常血圧となります。
若年性高血圧となる人の場合、血圧値が正常ではないが高血圧でもないという、境界域高血圧が多いのです。そのため、将来高血圧となる可能性が高い、要注意血圧ということになります。

若年性高血圧が増えている原因は?

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こうした若い年齢で高血圧となる背景には、食生活が大きく影響しています。
近年では、栄養過多の食事運動不足などによって肥満になる子供が増えているのです。

コンビニやファーストフードが浸透した現代では、高カロリーの軽食や菓子類などを、いつでも気軽に食べられる環境になりました。
また、文明が発達したおかげで夜型の生活が増え、不規則な生活となっていることも原因として考えられています。
生活が不規則になることで、不眠や原因不明のアレルギー等も増え、様々な症状からストレスを抱えることも多くなるのです。
更に、タバコや飲酒の量が増えるのも、血圧を上げる大きな要因となります。

若年性高血圧を治すためには?

若年性高血圧の多くは、軽症の本態性高血圧(原因不明の高血圧)であるというのも特徴です。また、若年性高血圧の場合、成長して大人になると自然に正常値に戻ることが多いのです。
これは、体が成長してホルモンの分泌等が正常になることで、通常の血圧値に戻る傾向があるためです。

しかし、肥満や運動不足が原因で高血圧となっている場合には、生活習慣を改善する必要があります。そのままの生活を続けていくことで、更に血圧を上げることになり、大人になっても慢性的な高血圧症となる可能性があります。

若年性高血圧を治すためには、定期的に血圧測定をして、肥満や運動不足を解消することです。そのためにも、普段の食生活を見直して、規則正しい生活を送るよう心がけることが大切になります。

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