授乳中、血圧が高い場合どうしたらいいの?改善方法は?

出産を終えた女性は、授乳期に入ります。赤ちゃんに直接栄養を与える授乳は、母親としての実感を味わえる貴重なひと時ですね。
しかし、女性は授乳期になると血圧が高くなる傾向があります。
病院では高血圧治療として降圧薬を処方しますが、授乳期はなるべく薬の使用は控えたいですね。

では、授乳期に血圧が高くなった場合、どのようにして血圧を下げたらいいのでしょう?

授乳中の薬物治療の影響は?

授乳中の薬物治療

授乳中の薬物治療は、母乳への影響の可能性があるため断乳する必要がある。

出産後の女性は、育児でのストレスや疲労、睡眠不足などから血圧が高くなる傾向があります。
また、授乳期には母乳を作るために血液の循環量が増えることも、血圧が高くなる要因です。

血圧が高くなって病院へ行くと、症状によっては薬物治療を勧められます。しかし、薬物治療を開始すると授乳を中止しなくてはいけません。
授乳期の薬はよくないと、よく聞かれることがあると思います。薬が直接、母乳へ影響があるとは限りませんが、赤ちゃんへの影響の可能性を考えて、断乳することになるのです。

授乳中の薬物治療

母乳への影響の可能性も考えて、断乳する必要がある。

しかし、高い血圧をそのまま放置しておくのもよくありません。高血圧は悪化すると、動脈硬化にもつながり、危険な血管病を引き起こす原因ともなります。

授乳期で薬はなるべく控えたいと思っている人も多いと思いますが、先ずはかかりつけの病院で相談してみることです。
薬物治療を勧められて迷っている場合には、産婦人科で相談してみるといいでしょう。高血圧治療の専門医では、母乳への影響はあまり詳しく説明してくれないことがあります。
授乳中で母乳への影響がないか確認したい場合には、専門の産婦人科で診断してもらうようにするといいでしょう。

産後はストレスや睡眠不足で血圧が高くなる

授乳期に血圧が高くなる原因は、生活のリズムの変化や食事が大きく影響してきます。
馴れない育児でのストレスや疲労の蓄積睡眠不足などは血圧を上げる原因となります。
また、甘い物を頻繁に食べたり、脂質の多い食事などで栄養バランスが崩れることも、高血圧の原因となります。

産後の生活での血圧を高くする原因

  • 育児でのストレスや疲労の蓄積
  • 睡眠不足
  • 甘い物や脂質の多い食事などの栄養バランスの乱れ
たまに、母乳のことを考えて栄養を摂るために、肉類などの動物性タンパク質を多く摂るケースがありますが、これは逆効果です。
出産後は、低カロリーの食事にした方が母乳もよく出るようになり、高血圧予防にもつながるのです。

出産後の食事

動物性タンパク質を控えて、低カロリーの食事にすることで母乳もよく出て高血圧予防にもなる。

薬以外で高くなった血圧を下げる方法は?

出産後に血圧が高くなった場合には、先ずは血圧を高くする原因を解消することが大切です。

育児でのストレスや疲労が原因で血圧が上がっている場合には、なるべくストレスを解消できるようにすることです。
特に授乳中は、短時間しか睡眠がとれないこともあります。そのため、熟睡できずに朝方の血圧が高くなるケースもあります。
睡眠は自律神経と深く関係しているため、深い睡眠を得られないと交感神経が活発になるため、血圧が高くなるのです。

睡眠の質が悪くなると高血圧の原因になる

睡眠中も交感神経が活発になり、「早朝高血圧」になる可能性がある。

ストレスや疲労の蓄積も同じように、自律神経のバランスが崩れることにより、血圧が高くなってしまうのです。

しかし、育児中は赤ちゃんを中心とした生活となるため、なかなか自分の時間をもてないことが多くなります。
そんな忙しいお母さんでも、短時間で簡単に行えるストレスや疲労を軽減する方法をご紹介します。

呼吸法でストレスや疲労を軽減する

呼吸法

呼吸は意識して行うことで、高くなった血圧を下げる効果がある。

呼吸は意識して行うことで、高くなった血圧を下げる効果があります。
特に、高血圧になっている人は、呼吸が浅くなっている傾向があるのです。
ゆっくりと意識して深呼吸をすることで、副交感神経が活発になり、緊張を解きほぐしてリラックス効果を得ることができます。そうすると、血管を拡張して高くなった血圧を下げる効果が期待できます。

高血圧予防に効果的な「呼吸法」については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にして下さい。

出産後は「和食」で母乳の出もよくなる

高血圧を改善する食事療法

出産後は「和食」にすることで高血圧予防や母乳のよく出るようになる。

出産後は母体の疲労回復と授乳のことを考えて、栄養バランスのとれた食事を心がける必要があります。
それには、食物繊維やタンパク質、ミネラルなどが豊富に摂れる「和食」がおすすめです。
特に、出産直後の三日間ほどは、低カロリーの食事の方が母乳もよく出るようになります。

タンパク質や脂肪を半分くらいに減らし、肉類などの動物性タンパク質は摂らないようにします。
その後は、和食を中心に主食・主菜・副菜をバランスよく摂るようにするといいでしょう。
これは妊娠時の食事と同じことですが、主食をたっぷり摂り、主菜で魚や大豆製品などの良質なタンパク質をしっかり摂るようにして、副菜で野菜やキノコ類、海藻類などを摂り入れるようにします。

忙しい時には、“具だくさん味噌汁”を作るといいでしょう。野菜や豆腐、キノコ類や海藻をたっぷり入れた味噌汁にすると、一品でも十分栄養バランスのとれた食事となります。

こちらの記事でも、“具だくさん味噌汁”の他に、産後におすすめの食事を紹介していますので参考にして下さい。

かぼちゃを使った料理

β-カロテンやビタミンC・Eが豊富な「かぼちゃ」は、抗酸化作用の働きで高血圧を予防するのにおすすめの食材。

他にも、緑黄色野菜をたっぷり使うことで、豊富なビタミンやミネラルを摂取することができます。
特に、β-カロテンやビタミンC・Eが豊富な「かぼちゃ」は、抗酸化作用の働きで血管を強化して高血圧を予防するのにおすすめの食材です。また、免疫力アップや疲労の回復にも効果的です。

「かぼちゃ」を使った簡単にできる高血圧予防の料理を、こちらの記事で紹介していますのでご覧下さい。

更に、授乳期に気をつけたいのが、あまり神経質になり過ぎないということです。
育児や家事などやることは山ほどあるのに、うまくできずについイライラしてしまうことも多いでしょう。
母乳がうまく出なかったり、赤ちゃんの飲みが悪いなどあまり神経質になると、なおさら母乳も出にくくなったりします。
なるべく自分自身のストレスが増えないよう、家事はほどほどにするなど、気持ちに余裕を持って過ごすことも大切です。
たまには旦那さんにも手伝ってもらうようにしたり、周りの人にも甘えるようにして、ゆったりと大らかな気持ちで育児を楽しめるようにしてみることも必要ですね。

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