高血圧に良い食べ物とは?食事で血圧を下げる方法
高血圧を改善するためには、血管を丈夫にすることが近道となります。
そのためにも、なるべく血管に負担のかからない食生活を送ることが大切です。
最近の研究では、食生活によって老化した血管も若返らせることができることがわかっています。
それは一体どのような食事なのでしょう?
目次
老化した血管も食生活で若返らせることができる?
血圧が上がるのは血管の老化現象の一つです。そのため、高血圧を改善するには血管を健康な状態に若返らせることが最も効果的なのです。
血管が健康な状態だと、血液の流れもスムーズになり、体全体の細胞機能が正常に働くようになります。それは体だけではなく、皮膚などの表面にも現れてきます。
ですので、歳を重ねていても血管が若々しい人は、肌も綺麗なんですね。
逆に、血管が老化していると、血流が悪く皮膚もくすみがちになります。
また、血管の老化は高血圧だけではなく、様々な病気を引き起こす原因ともなるのです。
しかし、一旦老化した血管を若返らせることなんてできるのでしょうか?
それが、毎日の食生活を見直すことで、老化した血管も若返らせることができるというのです。
それには、人の体の中に存在しているあるホルモンが関係してます。
老化した血管を若返らせる「長寿ホルモン」とは?
最近の研究によって、体の中の「アディポネクチン」というホルモンが、血管の老化を防ぐ働きがあることがわかっています。
これは善玉ホルモンの一つで、生活習慣病のリスクを改善したり、様々な効果があることで、世界的にも注目されている長寿ホルモンなのです。
このアディポネクチンには、血管の老化を修復したり、血管を拡張する作用があります。更に、インスリンの働きを良くして血糖値の上昇を抑えたり、脂肪代謝など、生活習慣病を予防する様々な働きがあるのです。
アディポネクチンについて詳しい説明は、こちらの記事を参考にして下さい。
このアディポネクチンが正常に分泌されることによって、動脈硬化を改善し血圧を下げることが期待できるのです。しかし、このアディポネクチンが正常に分泌されていないと、その効果も期待できません。
長寿ホルモン「アディポネクチン」の分泌を増やすには?
長寿ホルモン「アディポネクチン」の分泌量を増やす食べ物は、大豆製品や青魚です。
豆腐や納豆などの大豆製品にはβコングリシニンという成分が含まれています。これがアディポネクチンの分泌量を増やすとされているのです。
また、サバなどの青魚に含まれるEPA (エイコサペンタエン酸)にも、アディポネクチンの分泌を増やす効果があります。ただ、EPAは熱に弱いため、生のお刺身などで食べるのが効果的です。
逆に、アディポネクチンの分泌を減らす生活習慣もあります。
それは、食べ過ぎや運動不足による内蔵脂肪の蓄積です。内蔵脂肪が増えると、アディポネクチンの分泌が阻害され、正常に分泌されなくなります。そのため、アディポネクチンの分泌量が減少してしまうのです。
老化した血管を若返らせるためには、先ずは蓄積された内臓脂肪を減らすことです。
そして、長寿ホルモンであるアディポネクチンの分泌を促すように、大豆製品や新鮮な青魚を積極的に食生活に摂り入れることが効果的なのです。
老化した血管を若返らせる食べ物
高血圧の人は少なからず血管の老化が進んでいる状態だと言えます。
そのため、日頃から血管の老化を促進させるような生活習慣を改善することが必要です。先でも述べたように過食や運動不足を解消して、内臓脂肪を減らすことが有効です。また、過度の飲酒や喫煙、ストレスの蓄積も血管を老化させる大きな要因となります。
先ずは悪い習慣を改めることが大切です。それと合わせて日々の食生活を見直すことがとても効果的です。
食べ物の中には血管を若返らせる効果があります。例えば、「玉ねぎ」や「お酢」「しょうが」「にんにく」などは血液をサラサラにする作用があります。それぞれに、老化した血管を修復する作用のある成分が豊富に含まれているからです。
このような血管修復作用の高い食べ物を、毎日の食事で積極的に摂るようにすることで、老化した血管をイキイキと若返らせる効果が期待できるでしょう。
老化した血管を修復する作用の高い食べ物については、こちらの記事で詳しく説明していますので是非参考にして下さい。
血管の老化は進行すると動脈硬化を引き起こすことになります。動脈硬化は高血圧の大きな要因です。それだけではなく、重大な血管病を招く恐れもあります。
日頃から血管に負担のかかるような習慣を改善して、血管の老化を進行させない食生活が大切です。
そのためにも、“血管に良い食べ物”を意識した食事を心がけてみてはいかがでしょう?