血液がドロドロになる原因は?ドロドロ血液を改善する方法
よく血液の状態を「ドロドロ」や「サラサラ」という言い方をしますが、ドロドロした血液は血管への抵抗を強くします。血管への抵抗力が強くなると、結果として血圧が高くなります。
血圧は、血管を流れる血液が血管壁を押し出す圧力によって変動します。そのため、血液がドロドロになると必然的に血圧が高くなり、高血圧の原因となるのです。
では、この血液がドロドロになる原因にはいったい、どのようなことがあるのでしょう?
血液がドロドロになる原因とは?
血液がドロドロの状態というのは、血液中の総コレステロールが高いということになります。つまり、血液がドロドロになる原因には、コレステロールが深く関係しているのです。
コレステロールを高くする要因には、中性脂肪の蓄積や糖質過多の食事、高血糖、加齢による基礎代謝の低下などがあります。また、タバコやストレスの蓄積、過度の飲酒などの悪い生活習慣は、体内の活性酸素を増加させる大きな要因となります。
活性酸素が増えると、血液中にある悪玉のLDLコレステロールが酸化され、血液をドロドロにして血管の老化を促進させることになるのです。
- 中性脂肪の蓄積
- 糖質の摂り過ぎ
- 高血糖
- 基礎代謝の低下
- 活性酸素による酸化
このような状態が長く続くことで、血管の老過を早めてしまい、動脈硬化を促進することになるのです。
血液をドロドロにする最も大きな原因は「中性脂肪の増加」?
血液がドロドロの状態だと、動脈硬化を急速に早めることになります。
動脈硬化は血管の老化現象でもあるため、年をとると誰にでも起こるものです。しかし、加齢とは関係なく、血液がドロドロだと動脈硬化を加速させることになるのです。
そして、このドロドロ血液の最も大きな原因となるのが、「脂質異常症(高脂血症)」です。
脂質異常症は、血液中の中性脂肪(トリグリセライド)やコレステロールなどの脂質が増加して、一定基準値を超えている状態です。
脂質異常症となる原因には、中性脂肪が過剰に増えたり、善玉のHDLコレステロールが減少することにあります。
脂質異常症については、こちらの記事で詳しく説明していますので参考にして下さい。
ドロドロ血液をサラサラにする方法は?

ドロドロ血液の最も大きな原因「脂質異常症」の改善には、食生活を見直すことが必要になる。
ドロドロ血液の最も大きな原因となる脂質異常症ですが、これには食生活が大きく影響しています。
血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす原因は、食事による過剰なエネルギー摂取にあります。そのため、ドロドロ血液をサラサラにするには、脂質異常症となる食生活を見直すことが必要となります。
それには、動物性脂肪の多い食品や、高カロリー、高コレステロールとなる食事を控えることです。
また、過食や過度のアルコール摂取は、コレステロール値や中性脂肪が増える大きな要因となります。そのため、食べ過ぎや飲み過ぎにも充分に注意する必要があります。
更に、慢性的な運動不足による肥満、喫煙、偏った食事などは、善玉のHDLコレステロールを減少させてしまいます。
ドロドロになった血液をサラサラにするためには、食物繊維などがしっかり摂れる、栄養バランスのいい食事と、適度な運動習慣が大切になるのです。
- 高カロリー、高コレステロールの食事を控える
- 動物性脂質を控える
- 肥満の解消
- 過食、過度のアルコールを控える
- タバコを控える
- 食物繊維をしっかり摂る
- 栄養バランスのとれた食事
血液をサラサラにするおすすめの食べ物は?

お酢や玉ねぎ、しょうが、にんにくは血液をサラサラにする効果が高い。
このように、血液がドロドロになる原因と食生活は大きく関係しています。
既に血液がドロドロの状態で血圧が高くなっている場合には、先に述べたような生活習慣の改善と食生活の見直しが必要になります。
毎日の食生活を見直すことで、血液の状態を良くしてドロドロの血液をサラサラにすることができるのです。
そこで、普段の食事で積極的に摂りたい“血液をサラサラにする食べ物”を紹介します。
血液をサラサラにする代表的な食材と言えば、「お酢」ですよね。酢にはクエン酸やアミノ酸が豊富に含まれていて、脂質と糖の代謝を促進する働きがあります。
そのため、血液をサラサラにして血液の循環を良くする効果があるのです。
また、「玉ねぎ」も血液をサラサラにすることで良く知られていますが、これはケルセチンという成分が豊富に含まれているためです。そのため、血液をサラサラにする効果が高く、血管の老化を防いでくれます。
他にも、薬味として使われる「しょうが」や「にんにく」にも、血栓を予防してコレステロールを抑える作用があるため、血液サラサラ効果の高い食べ物なのです。
- お酢
- 玉ねぎ
- しょうが
- にんにく

「黒にんにく」はにんにくを長期間熟成・発酵させることで有効成分が増加して、血液サラサラ効果も高まっている。
また、最近では健康食品として注目されている「黒にんにく」ですが、にんにくを長期間熟成・発酵させることで有効成分が飛躍的に増加することがわかっています。
中でも特に注目したいのが「S-アリルシステイン」という成分です。これはにんにくにしか含まれていない希少な成分で、血中のコレステロールを減少させたり、血栓を防ぐ効果があります。
そのため、発酵でS-アリルシステインが増加している黒にんにくには、血液をサラサラにする効果が格段と高まるっているのです。
それだけではなく、黒にんにくは抗酸化作用が強力に高まることで、生活習慣病の予防や抗がん作用などの様々な効果が期待できます。
「S-アリルシステイン」が増加するため、血中のコレステロールの減少や、血栓を予防する効果が格段と高まる。
ドロドロになった血液をサラサラにするためには、毎日の食生活の見直しがとても重要になります。血液がサラサラになると、血管への負担も軽減されて、動脈硬化の予防や高血圧の改善にもつながります。
そのためも、まずは日々の食生活を見直して、早目の血管ケアを始めてみてはいかがでしょう?