血圧の標準はどれくらい?年齢と性別でも変わる血圧値


あなたは、自分の血圧が標準なのかどうか、ご存知ですか?
血圧は、年齢や性別でも標準の値が変わってきます。

そこで今回は、年齢や性別での血圧の標準値はどれくらいなのか見てみることにしましょう。

血圧の標準値は年齢や性別で変わる?

Doctor measuring blood pressure of a senior patient

血圧は加齢とともに誰でも自然と高くなる傾向にあります。
定期健診で以前よりも血圧が高くなっていると、「果たして自分の血圧は標準値なのだろうか?」と心配になりますよね。

血圧が高くなる原因は、血管の老化と深く関係しています。そのため、加齢と共に動脈硬化が進むことによって血圧が高くなり、年齢によって血圧の標準値も変わってくるのです。

また、女性と男性とでも血圧値に違いがあります。これは、女性特有のホルモン「エストロゲン」の分泌によって動脈硬化予防や血圧の上昇を抑える作用があるからです。
そのため、女性は男性に比べて高血圧になる割合が低いのです。しかし、女性は更年期を過ぎる頃から、ホルモンの減少によって血圧が高くなる傾向があります。

女性と男性での血圧の違い

  • 女性特有のホルモン「エストロゲン」の分泌によって、女性は男性に比べて高血圧になる割合が低い。
  • 女性は更年期を過ぎる頃から、ホルモンの減少によって血圧が高くなる傾向がある。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」によると、年齢別での正常値は特に定められておらず、全ての人に対して「収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧85mmHg未満」を正常値としています。

しかし、血圧は加齢と共に高くなる傾向があるため、一般的な年齢別で見た血圧の平均値は、下記のように変化しています。

年齢別の血圧の平均値

30代 40代 50代 60代 70代
男性 124/79mmHg 130/84mmHg 138/85mmHg 142/84mmHg 146/80mmHg
女性 114/71mmHg 123/77mmHg 133/81mmHg 140/82mmHg 145/79mmHg
これは、各医療機関での健診時の血圧を年齢別に出した平均値になります。

このように、年齢が上がるごとに血圧の平均値は高くなっています。そのため、年齢別での平均値を「血圧の標準値」として考えるようにするといいでしょう。

しかし、実際には年齢と共にこの標準の値の割合は減少しています。そして、現在では60歳以上の約50%以上の割合で、高血圧となる人が増えているのです。
厚労省の国民栄養調査によると、「70歳以上の約75%は高血圧症」という報告があります。

また、日本人は高血圧になる人の割合が高く、厚生労働省が行った「第5次循環器疾患基礎調査」によると、日本人の30歳以上の、男性が半分以上女性の40%近くの人が高血圧であると報告されています。

日本人は高血圧になる人の割合が高い

30歳以上の男性の半分以上、女性で40%近くの人が高血圧である。

高血圧に注意しなければいけない血圧値は?

血圧が高くなる」のは数値上の問題だけではありません。血圧の数値が高くなるということは、それだけ血管や心臓に負担がかかっているということです。
しかし、高血圧はほとんどの場合、自覚症状が表れません。そのため、健診などで「高血圧」と診断されても、自分では体調の変化を感じずに、「特に困ったことがないので大丈夫だろう」と、そのまま放置されるケースが多いのです。

また、定期健診など一年に一回しか血圧を測定する機会がないという人もいます。
血圧は、血管の老化度や内臓機能の働きを数値で示すバロメーターでもあります。高くなっている血圧をそのまま放置することで、動脈硬化が進行していき、脳や心臓などで命に関わるような重大な病気を発症することにもつながるのです。

それでは、どれくらいになれば高血圧に注意した方がいいのか、具体的な数値を見てみましょう。

高血圧」と診断されるのは、血圧がある一定の数値より高くなった場合です。
その判断基準となる血圧値は、「上の血圧(収縮期血圧)140mmHg、下の血圧(拡張期血圧)90mmHg」を超えた場合です。

高血圧の判断基準値

上の血圧(収縮期血圧)140mmHg/下の血圧(拡張期血圧)90mmHg以上

高血圧治療が必要になる血圧値はどこから?

高血圧治療

高血圧治療を開始するタイミングは、「高血圧治療ガイドライン」を元に他の疾患など高血圧のリスク、年齢や体調などによって医師が判断する。

しかし、「高血圧の判断基準値」を超えたからといって、直ちに治療が必要になるというわけではありません。
高血圧の治療が必要となるのは、日本高血圧学会が5年毎に見直す「高血圧治療ガイドライン」によって定められています。

このガイドラインを元に、他の疾患など高血圧のリスク、年齢や体調などによって治療を開始する必要があるかどうかを医師が判断して決めるのです。

高血圧治療を開始するタイミング

「高血圧治療ガイドライン」を元に、他の疾患など高血圧のリスク、年齢や体調などによって医師が判断する。

また、高齢者になると高血圧の治療が必要となる「高血圧治療ガイドライン」が少し変わります。
75歳以上の後期高齢者の場合だと、目標血圧値が「150/90mmHg未満」となります。

高齢者の「高血圧治療ガイドライン」については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にして下さい。

正常な血圧を測るには「家庭血圧」が重要になる

家庭血圧

正常な血圧値を測定するには、日常生活している自宅での「家庭血圧」が重要になる。

血圧を測定して管理することは、脳梗塞心筋梗塞などの怖い病気を予防するためでもあります。

そして、自分の血圧値が要注意の数値になっていたら、血圧を下げるようコントロールすることが大事です。
初期の高血圧であれば、食事や運動などの生活習慣を見直すことで、ある程度改善されるものです。
そのためにも、血圧が気になりだしたら一年毎の定期健診だけではなく、自宅でも血圧を測定して管理することが大切です。

また、病院など医療機関で測定する血圧と、自宅で測定する血圧に違いがある場合もあります。それは、病院などでは緊張から血圧が高くなることがあるからです。
病院などの診察で測定する血圧を「診察室血圧」、家庭で測る血圧を「家庭血圧」と呼び、それぞれ診断基準値も変わります。

正常な血圧値を測定するには、日常生活している家庭で測る「家庭血圧」の方が重要になります。
そのため、「高血圧治療ガイドライン2014」では「家庭血圧を優先する」という基準も新たに加わりました。

高血圧の診断基準

  • 診察室血圧」140/90mmHg以上
  • 家庭血圧」135/85mmHg以上
    ※家庭血圧を優先する
「家庭血圧」を正しく測るためには、毎日同じ条件で測ることが大切です。
家庭での血圧測定のポイントについては、こちらの記事で紹介していますので参考にして下さい。

血圧は年齢と共に高くなる傾向があり、女性と男性でも注意しなければいけない年齢も変わってきます。
また、日頃から血圧を測定する習慣をつけることで、その変化にも早く気付くことができます。

高血圧は“サイレント・キラー”と呼ばれ、自覚症状がなく気付いた時には重大な病気を発症することもあります。
いつまでも健康な毎日を送るためにも、血圧の標準を意識しつつ、健康のバロメーターである「血圧」の変化に注意するようにして下さい。


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