血圧の測定方法 – 正しい血圧を知るためには


病院で血圧を測ると、自宅で測定している数値より高くなる場合があります。
血圧は測る環境によって変動するものです。測定方法や体調、精神状態、気温などによっても変わります。
そこで、正しい血圧を知るための測り方について紹介します。

血圧を測定できる場所は?

血圧計

健康診断を受ける時には、基本的な検査で血圧測定があります。定期的に通院していたり、薬を処方されている場合にも、健診時に血圧を測ります。また、献血時には必ず血圧を測定します。

しかし、定期健診や通院することがなく、血圧を測定する機会がないと、自分の血圧を知らないという人もいるでしょう。
定期的に血圧を測定する場合には、家庭用の測定器を使います。そうでない場合、「いったい自分の血圧はどれくらいだろう?」と気になる人は、病院の待合室などを利用するのもいいでしょう。

総合病院の受付待合室には、たいがい血圧の測定器が置いてあります。診療時間内であれば、診療しなくても待ち時間に誰でも測定できます。
また、家電量販店や薬局など血圧測定器を取り扱っている場所では、お試しで血圧測定ができます。

病院で測ると高くなるのは何故?

白衣高血圧

普段は正常値でも病院で測ると血圧が高くなる「白衣高血圧」のケースもある。

家庭で血圧測定器を使って測ると正常値なのに、病院の健診では高くなるという人もいます。こういうケースは割りと多いです。
それは、病院という独特な雰囲気や、医師や看護師さんを前にして緊張から血圧が高くなるためです。また、健診時間ギリギリであわてて病院へ入って、気持ちが同様していたり、測る直前まで身体を動かしていると血圧は上がります。

更に、病院で測る血圧計は、専用台などの上に置いてあることが多いですが、これも血圧が高くなる原因の一つです。

椅子に腰かけて測定する場合、身長や座高に個人差があるため、本来は椅子の高さを合わせる必要があります。血圧は測定位置で変わるため、上腕の動脈と心臓とが同じ高さになるようにするのが基本です。心臓の位置より腕にまくカフの位置が低いと、血圧が正常値よりも高くなります。

病院で血圧が高くなる理由

  • 測る直前まで身体を動かしていたり同様している。
  • 医師や看護師を前にして緊張するため。(白衣高血圧)
  • 心臓の位置(高さ)よりカフの位置が低い。(「測定位置」に注意する)
普段は正常値でも、緊張が原因で病院で測ると血圧が高くなることを、「白衣高血圧」と呼びます。
病院と家庭の血圧値では、10~30mmHgもの差があることもあります。
軽度の高血圧症と診断される中で、約2~3割の人がこの白衣高血圧だと言われています。

血圧は精神状態の影響を受けるため、白衣高血圧で悩む人は意外に多いようです。

白衣高血圧についての詳しい内容はこちらで説明していますので、参考にして下さい。

測定方法や場所で変わる血圧値

血圧の測定方法には触診法聴診法があり、その測定方法でも変わります。
医療機関では一般的に、聴診器で血管の音を聴いて測る「聴診法(コロトコフ法)」が用いられています。
触診法は、動脈を触診し水銀柱を見ながら収縮期血圧(最高血圧値)を測りますが、誤差が生じやいため、臨床の現場ではあまり行われません。

血圧の測定方法

  • 触診法
    動脈を触診し水銀柱を見ながら収縮期血圧(最高血圧値)を測る方法。
    誤差が生じやすく、聴診法で測る血圧より、4~5㎜Hg低くなる。
    救急など早い処置が求められる場合に、触診法が必要になる。
  • 聴診法(コロトコフ法)
    医療機関で一般的に行われている、聴診器で血管の音を聴いて測る方法。
家庭用の血圧計で多く使われている測定法は、聴診法でコロトコフ法の代替として考案された、血管の振動で測る「オシロメトリック法」になります。

動脈の拍動に伴って規則的に発生する振動の変化を測ることで血圧値を割り出します。

測定位置で変化する血圧

血圧は測定する位置でも変化します。
家庭用の血圧計には、上腕で測るタイプと手首や指で測るタイプがあります。

一般的な血圧は、上腕動脈の血圧を意味します。上腕部は心臓に近いため誤差が生じにくく、より正確な測定値が得られます。そのため、医療機関でも上腕での測定方法が用いられています。
手首や指で測るタイプは正確さには欠けますが、持ち運びやすさや手軽に測れるというメリットがあります。

血圧器の測定位置

  • 上腕で測るタイプ
  • 手首や指で測るタイプ

時間帯や場所で変動する血圧

血圧は自律神経と深く関係しているため、緊張など精神状態の影響を受けて変動します。

また、病院の健診時に高くなる「白衣高血圧」とは逆に、自宅や職場で血圧が高くなる人もいます。
これは「仮面高血圧」と言って、夜間や早朝の時間帯、職場などの特定の条件の元で高くなるタイプです。
病院の健診時には一時的に血圧が下がって正常値となるため、高血圧症と診断さません。そのため、治療しないまま放置されるケースが多いのです。

血圧が変動する理由

  • 仮面高血圧(夜間高血圧、早朝高血圧、職場高血圧)
  • ストレスや緊張など精神状態の影響
血圧の変動する要因については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

正しい血圧の測定方法は?

家庭血圧

正常な血圧値を測定するには「家庭血圧」が重要になる。

このように、日常生活の中でも常に血圧は変動しています。
正常な血圧値を測るためには、リラックスした状態で測ることが大切です。それには、家庭での血圧測定が重要です。

医療機関で測定する血圧は「外来血圧」で、自宅で測定する血圧は「家庭血圧」となります。一般的に、「家庭血圧」は低めになり、「外来血圧」は高くなる傾向があります。

そのため、高血圧治療ガイドラインでは、それぞれの基準値が変わり、家庭血圧を優先するとしています。
家庭ではリラックスした状態で測定できるため、本来の血圧値を測定することができるためです。

「家庭血圧」が正常な血圧値

  • リラックスした状態で測定できるため、本来の血圧値を測定できる。
  • 「外来血圧」は緊張から通常よりも高くなる傾向がある。
正しい血圧値を知るためには、「家庭血圧」を測定することが大切です。

家庭での正しい血圧測定方法

正常な血圧値を知るために必要な「家庭血圧」ですが、いつも同じ条件で測る習慣をつけることが大事です。
家庭での自己測定を習慣にすることで、体の変化や状態を把握することができ、高血圧の早期発見や治療にもつながります。

家庭血圧を正しく測るためは、いくつか注意するポイントがあります。こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

血圧は時間や測る条件によっても変わります。そのため、本来の正常な血圧を知るためには、家庭での血圧測定が最も重要です。


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