血圧手帳で早期発見と予防を – 血圧手帳の選び方
血圧が気になりだしたら、まず行いたいのが、血圧を自己管理することです。それには、毎日の血圧測定を習慣にして記録することが必要不可欠です。
日々の血圧値を記録することで、血圧の変化を把握してコントロールすることができます。そのためにも、「血圧手帳」を手に入れ、記録することから始めてみましょう。
血圧管理は血圧手帳の記録から

血圧は毎日の計測と血圧手帳で記録することで管理できる。
これまで自宅での血圧測定を習慣にしていない場合、測定値を記録しておくものがありませんよね。とりあえずその辺にメモしておく、、などでは、血圧を正しく管理することができません。
これから毎日忘れずに血圧測定を習慣にするためにも、まずは血圧を記録しておくための「血圧手帳」が必要です。
通常、「血圧手帳」と呼ばれるものでは、血圧記録表と血圧グラフがセットになっています。
記録内容は、朝と夜の上と下の血圧値、計測時間、脈拍が基本です。他に、体重や食事内容、服用薬などを記入するものもあります。
メモ欄がある場合には、気になる体調の変化などを記入しておくと良いでしょう。
しかし、毎日継続して記録していくためには、項目内容が多くて負担にならないようなものがお勧めです。
そのためにも、初めての方は基本的な血圧値と脈拍、計測時間の記録から始めてみることです。
- 朝と夜の血圧値
- 上と下の血圧値
- 計測時間
- 脈拍
最近では、スマートフォンのアプリでも「血圧手帳」が出ているので、スマホで管理することもできますね。
また、定期的に病院を受診している場合、病院でもらえるものもありますので、問い合わせてみるといいでしょう。
- 市販でも販売されているものを購入する(アマゾンなどでも販売されています)。
- 通院先の病院でもらう。
- 血圧計を購入すると記録表が一緒に付いている。
- 製薬会社やメーカーのサイトでダウンロードする。
- スマートフォンのアプリ版「血圧手帳」を使う。
正しい血圧手帳の記入方法

正しい血圧を測定するためには、毎日同じ条件で測定することが大切になる。
血圧手帳を手に入れたら、血圧を管理するために正しい記入方法を知っておきましょう。
血圧の測定は、毎日同じ条件で行うことが大切です。
基本的には毎日朝と夜の2回、食事や薬の服用前、運動や入浴の前に測ります。朝は起床から1時間以内に排尿を済ませてから測定します。夜は、食事や入浴を済ませて就寝前に測るようにします。
- 毎日、朝と夜の2回
- 食事や運動、入浴する前
- 薬を服用する前
- 朝は排尿後、起床から1時間以内
- 夜は就寝前
血圧は緊張したり温度や環境の変化によっても変動するものです。正しい血圧を測定するためには、毎日決まった時間に同じ環境で測定することが大切です。
測定するときは、座ってゆっくりと深呼吸を2、3回して、リラックスした状態で測ります。測定中はテレビを見たり話をしないようにして、2回以上測定して平均値を記録するようにします。
- 座ってゆっくりと深呼吸をしてから測定する。
- リラックスした状態で測るようにする。
- 測定中はテレビを見たり話をしないようにする。
- 2回以上測定して平均値を記録する。
血圧手帳で危険な高血圧を予防できる?!

家庭での血圧測定は、医療機関で発見されにくい「白衣高血圧」や「早朝高血圧」の発見にもつながる。
高血圧は、ほとんど自覚症状がありません。そして、気付いた時には動脈硬化が進行して、すでに脳や心臓などで合併症が進行している場合もあります。
それだけではなく、高くなった血圧をそのまま放置していると、脳梗塞や心筋梗塞などの、命に関わる重大な病気を起こす危険性もあるのです。
高血圧は「サイレント・キラー」と呼ばれるように、重症になるまで症状が表れない怖い病気でもあります。そのため、自覚症状がないうちから予防することが大切なのです。
毎日の血圧測定を習慣にしてそれを記録する事は、高血圧を早期発見することにつながります。すでに高血圧となっている場合には、日々の自己測定が療養のベースとなります。
また、高血圧の薬を処方されて飲んでいる場合、薬の効き目や季節による変動を知るのに役立ちます。
そして、医療機関の健診などでは発見されにくい、「白衣高血圧」や「早朝高血圧」を発見することもできるのです。
「早朝高血圧」は、健診では正常値でも、実際には早朝の血圧が高くなるタイプの高血圧です。
早朝高血圧はそのまま放っておくと、起床前後に多発する脳卒中や心筋梗塞を起こす危険性があります。そのため、早期発見と治療が重要になる危険な高血圧でもあるのです。
- 高血圧を早期発見につながる。
- 高血圧となっている場合、自己測定が療養のベースとなる。
- 降圧薬の効き目や季節による変動を知るのに役立つ。
- 「白衣高血圧」や「早朝高血圧」を発見することができる。
高血圧の早期発見と予防には、“正しく測る”ことがとても重要になります。
そのためにも、血圧手帳で毎日の血圧を記録する習慣が、“高血圧を予防する一番の近道”となるのです。