キビ酢の効果がスゴイ!長寿の島で作られる健康酢

最近は、テレビや雑誌で健康にまつわる情報がよく特集されていますね。
そんな中、健康情報で人気のテレビ番組で、「キビ酢」の健康効果が紹介されていました。

キビ酢はあまり見かけないお酢なので、知らない人も多いかと思います。しかし、その効果を知ると、きっと試してみたくなるはずです。
今回は、めずらしいキビ酢の健康効果を詳しく紹介します。

キビ酢の健康効果がスゴイ!

サトウキビ

キビ酢の健康効果が紹介されていたのは、健康情報番組で人気の「主治医が見つかる診療所」です。(2016年7月4日放送の「大好評“身近なちょい足し食材SP”第4弾」)

番組では、お酢の中でも“すごい酢”を研究している、吉元 誠農学博士(元鹿児島女子短期大学 教授)が、キビ酢の健康効果について紹介していました。

「キビ酢」とは?

  • サトウキビを発酵して作られたお酢。
    まろやかな味が特徴で、そのままでも飲めるほど。お酒の代わりに飲まれることもある。
吉元博士によると、キビ酢と同じサトウキビから作られる黒砂糖は、昔は“薬糖”とも呼ばれていたそうです。
それほど、サトウキビはミネラルがとても豊富な植物ということです。
それを丸ごと天然発酵させたものが、キビ酢です。

キビ酢の生産地は“長寿の島”

キビ酢は、奄美群島の与論島で作られています。与論島では、江戸時代からキビ酢を作る文化があり、約400年も前から作られていたそうです。

与論島では、本土から調味料が入ってこなかったため、味噌や醤油、お酢などの調味料は、すべて自家製で作られていました。

そのためか、与論島には100歳以上の人の割合が、全国平均の約5倍もいるそうです。まさに“長寿の島”として注目されています。

キビ酢の栄養と健康効果

それでは、実際にキビ酢にはどんな健康効果があるのか?詳しく見てみましょう。

「キビ酢」の栄養素と健康効果

  • カリウムが他の穀物酢の10倍!
    体内の余分な塩分を排出して、高くなった血圧を下げる働きがある。
  • 鉄分が他の穀物酢の10倍!
    貧血予防のほか、健全な身体の成長を促す働きに欠かせない栄養素。
  • ポリフェノールが豊富で「抗酸化力」が他の穀物酢の約7倍!
    ガンの原因ともなる活性酸素を打ち消す作用がある。
このように、キビ酢には他の穀物酢に比べて、カリウムや鉄分、ポリフェノールが数倍と豊富に含まれています。

元々お酢には、カリウムが豊富に含まれているので、血圧を下げる効果が期待できます。しかし、キビ酢には一般の穀物酢の10倍ものカリウムが含まれます。
そのため、高血圧や動脈硬化の予防には特におすすめです。

また、ポリフェノールも豊富なので強力な抗酸化力にも期待できます。
活性酸素は体内の細胞を老化させてしまう物質です。活性酸素が増えると、肌のシミやしわの原因や、動脈硬化を促進したり、がん細胞を発生させる原因となります。

そのため、常にキビ酢を摂取することで、活性酸素の発生を抑えて、老化や病気の予防が期待できます。

また、原料となるサトウキビには、表面についているワックス分に「オクタコサノール」という果物の皮などに含まれる成分があるそうです。オクタコサノールには、運動機能の向上やコレステロールを下げる作用があると言われています。

キビ酢が“健康長寿”の理由?

お酢

実際に、与論島ではキビ酢を飲んでいる人が多く、みなさん顔色が良く健康そうな方ばかりでした。

中でも、毎日キビ酢を飲んでいるという、67歳の男性が番組で紹介されていました。その方は、冷やしたキビ酢を水で約4倍に割って毎日飲んでいるそうです。
そして、歯が健康で入れ歯ではなく、全部自分の歯で、血圧は常に120mmHg台だということでした。

与論島のキビ酢を愛用する67歳の男性

  • 毎日、冷やしたキビ酢を水で約4倍に割って飲んでいる。
  • 歯が健康で、入れ歯がなく全部自分の歯。血圧は常に120mmHg台。
与論島が“長寿の島”と呼ばれるのも、こんな健康効果の高いキビ酢を、普段から飲んでいる人が多いせいかもしれませんね。

他にも、健康効果が高いことで知られているお酢に、「黒酢」があります。
こちらの記事では、黒酢の血圧を下げる効果を詳しく紹介しています。高血圧予防のために、お酢を活用する際の参考にして下さい。

キビ酢はどうやって作られる?

このように、健康効果の高いキビ酢ですが、一般的にはあまり見かけることが少ないです。
それは、キビ酢は与論島でしか作ることができない理由があり、完成まで約3年かかるためです。

キビ酢が作られる工程

  1. サトウキビのしぼり汁を、アクをとりながら煮詰めて糖度を調節する。
  2. ツボに入れて1年かけて発酵させる。
  3. 与論島に浮遊している酢酸菌で発酵して、酢に変わっていく。
  4. 地中で2年熟成させることできび酢が完成。
キビ酢の発酵には、与論島に浮遊している酢酸菌が必要で、本土では作られないそうです。

与論島のキビ酢が完成するまでには、約3年もかかります。そのため、キビ酢は貴重な存在で、一般的にはあまり出回っていないお酢です。

キビ酢を使った料理

実際に与論島では、キビ酢をどのようにして利用しているのでしょう?
番組内では、与論島の人が普段からよく作る、キビ酢を使った料理を紹介していました。

キビ酢を使った郷土料理

  • ナマシィ(なま酢)
    大根の酢の物をカツオなどの刺身とあえたもの。
ナマシィは、与論島では定番のきび酢を使った郷土料理です。
他にも、与論島の人は味噌汁や納豆など、普段よく作る料理にキビ酢を入れて食べているようです。

キビ酢の活用方法

  • 味噌汁に入れる
  • 納豆に入れる
  • 酢飯に入れる
  • お酒の代わりに、水で薄めて飲む
キビ酢はサトウキビから作られるため、酸味がまろやかで、そのまま薄めて飲む人も多いようです。
お酒が飲めない人は、キビ酢を水で薄めたものを飲むこともあるそうです。

まとめ

キビ酢は珍しいので、一般のスーパーなどでは見かけることが少ないですが、ネット通販で販売されているところもあります。興味のある方は、ネット通販で購入してみるのがいいかもしれません。

キビ酢だけではなく、お酢は血管の老化を予防するためにも、積極的に摂りたいおすすめの食材です。
健康のためには是非、毎日の食事に活用したいですね。

お酢以外にも、血管の老化を防ぐ効果のある食べ物を、こちらの記事で紹介していますので、参考にして下さい。

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