高血糖になるとどんな症状が? – 糖尿病を早期に発見する
高血糖をそのまま放っておくと、症状が進行して糖尿病になる危険性があります。
そのため、高血糖は悪化しないよう早めに予防する必要があります。
そこで、高血糖になるとどんな症状が起こるのか?また、早い段階で予防するための注意点について紹介します。
高血糖になるとどんな症状が起こるのか?
高血糖の状態が長く続いて悪化すると、糖尿病になるリスクが高まります。
しかし、高血糖になっても初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
高血糖は病状が進行することで、多尿や口の渇きなどの症状が現れてきます。
そのため、糖尿病を発症しても気づかずに、病状がどんどん進行していく傾向があります。
- 初期の段階では自覚症状がほとんどない。
- 病状が進行することで、多尿や口の渇きなどの症状が現れる。
高血糖が進行して起こる症状
では、高血糖の状態が進行すると、どんな症状が現れるのでしょう?
その具体的な症状について紹介します。
- 排尿回数が増える(多尿)
- 喉が渇く(口渇)
- 水分を多く摂るようになる(多飲)
尿の量が増えると体内の水分が減るため、喉が渇くようになり、水分を多く摂るようになります。
また、体内では糖分をうまく利用できなくなります。そのため、脂肪組織の中性脂肪や筋肉に含まれているタンパク質をエネルギー源として使うようになることで、体重が減少します。
こうした症状が現れたときには、糖尿病はかなり進行していると考えられます。
参考書籍:「血糖値を体型別治療でどんどん下げる」
高血糖になる原因は?
高血糖は病状が進行する前に予防することが大切ですが、その原因には食生活を中心とした生活習慣が大きく関係してきます。
- 運動不足
- 栄養バランスの偏った食事
- 高カロリーな食事
血糖値を下げるためには、暴飲暴食やカロリー過多の食事など、インスリンの働きを悪くするような食事を改善することが大切です。
こちらの記事に、血糖値を下げるために効果的な食事方法について紹介していますので、参考にして下さい。
糖尿病を早期発見するには?
血糖値が高くなっていても、病状が進行するまでほとんど自覚症状は現れません。
そのため、糖尿病は自覚症状で早期発見するのは難しい病気です。
インスリンの作用が不足して血糖値が高くなり、高血糖の状態が続く病気。
糖尿病を早期発見して適切な治療をするためには、定期的に血糖値を測ることが大切です。
血糖値は定期検診などの血液検査で知ることができます。血糖値の測定には、空腹時に測る「空腹時血糖値」と、食事に関わらず測定する「随時血糖値」、食後に測定する「食後血糖値」があります。
- 「空腹時血糖値」
10時間以上絶食した状態で測ったもの。 - 「随時血糖値」
食事をとっているかどうかに関わらず測定したもの。 - 「食後血糖値」
食後1〜2時間後くらいに随時血糖値を測ったもの。
血糖値と症状の関係
それぞれの血糖値を測定することで、糖尿病の進行状態を確認することができます。
- 空腹時血糖値が126mg/dl以上、食後血糖値が200mg/dl以上
糖尿病の疑いが強くなる。しかし、この段階では自覚症状はほとんどない。 - 食後血糖値が300〜400mg/dl以上
糖尿病がかなり進行している状態で、自覚症状が出てくる。 - 食後血糖値が500mg/dl以上
重症糖尿病となり、意識障害が起きて昏睡状態に陥ることがある。心筋梗塞や脳梗塞などの合併症が起きる危険性が高まる。
参考書籍:「血糖値を体型別治療でどんどん下げる」
高くなった血糖値をそのまま放っておくと、糖尿病のリスクが高まります。
そのため、初期の段階で予防するよう、定期的に血糖値を測定することが重要です。
高血糖は、早い段階で改善するよう心がけることが大切になります。