高血圧は病院や薬では治らない?!
血圧を下げるために降圧薬を飲んでいると、定期的に病院へ通うことになります。そして、検診や医師の診察を受け、血圧の変動や処方されている薬の効き目を確認するのです。
しかし、みなさん勘違いしているのが「病院へ行って高血圧が治る」ということです。
病院では血圧を下げる処置をしているだけで、高血圧を治すことはできません。それは、病院では血圧を上げている原因を取り除く処置はしてくれないからです。
目次
病院では高血圧の原因を処置できない?
検診や通院で病院へ行った時、あなたは医師からどのような説明を受けますか?
たいがいの場合、自宅で測定している血圧の数値や検診結果を確認して、薬の処方を検討します。
処方している薬で血圧が目標値まで下がらない場合には、薬を変えたり量を増やすことになります。特に変動がない場合は、現状維持でそのまま同じ薬を処方されることになるでしょう。
その際、医師から血圧を上げている根本的な要因についての説明などはありますか?
例えば、食生活や生活習慣について尋ねられたりすることはあるでしょうか?
おそらく、ほとんどの病院ではそういった根本的な要因について詳しく問診や説明を受けることはないと思います。
高血圧は悪い生活習慣によって引き起こされる病気です。ですので、その要因となっているものを取り除かない限り、高血圧を根本的に改善することはできないのです。
病院ではほとんどの場合、薬や手術による応急処置しかしてくれない。
高血圧は原因を追究することが重要

病院通いや降圧剤では、高血圧の根本的な改善は期待できない
残念なことに、多くの医師は患者に薬の処方をするだけで、高血圧の原因解消には努めていないのが現状です。
実際に私の父の場合も、定期的に検診は受けてはいるものの、ほとんどの場合が薬の処方だけで終わってしまいます。
そのため、高血圧である本人も自分の血圧を上げている原因が何なのか未だにわからないままなのです。
どんな病気でも、必ず原因はあります。その原因が何なのかを知ることこそが、病気を治すことで最も重要なことなのです。
そして、本来であれば、その原因を探るために病院で検診をして、医師からその説明やアドバイスを受けるのです。
病気の原因を追究することなく、ただ症状を抑えるための処置で薬を処方していたのでは、患者本人が「病気と向き合う」という重要なステップが抜け落ちてしまいます。
病気の原因を探るのは患者さん自身
こういった状況に疑問を感じた私は、独自で高血圧になる原因や改善方法を調べることにしました。
そして、以前から気になっていた父の睡眠時無呼吸症候群の症状を確認するため、専門医を受診することになったのです。
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は中、高年の肥満気味の男性に多く見られる症状で、血圧を上げる原因にもなります。重症になると心筋梗塞や脳卒中を起こす可能性が高くなる怖い病気なのです。
また、睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が悪くなることも、血圧を上げる要因となります。
「睡眠時無呼吸症候群」は、睡眠中に呼吸が止まる「無呼吸」状態が一晩に何度か起こる症状です。
呼吸が止まらなくても、換気量(人が一回の呼吸で出入りする空気量)の半分以下に低下する「低呼吸」状態の場合もあります。
この症状は、一緒に寝ている家族などから指摘されて発覚する場合がほとんどで、本人は気づいていないことが多いです。出展:睡眠サプリ
睡眠と高血圧の関係については、以前のこちらの記事を参考にしてください。
以前から父のイビキや日中の眠気が気になっていたので、検診の際に医師にそれを伝えて専門医を紹介してもらい、受診をすることになりました。
しかし、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けるという話も、私が勧めなければこの先もきっと無いままだったでしょう。
病院では高血圧の原因を改善できない?
ただ薬を処方してもらうだけで通院していても、病気を治すことはできません。
患者自身が知識を身に付けて賢くなることで、病気の根本的な改善へと進めることができるのです。また、無駄な治療や検査を受けずに済むこともあるかもしれません。
突発性の病気や外傷など手術を要する場合には、医師や薬を頼らざるを得ません。しかし、高血圧症など自らの悪習慣が引き金となる生活習慣病の場合は、そうではありません。
特に高齢者など、病院や薬で病気が治るものだと思い込んでいる傾向が強いようです。
私の両親も実際に、これまで何年も病院に通い続けて薬を処方されてきました。しかし、血圧は薬で下げていただけで根本的な高血圧は改善されないままだったのです。
そのために、動脈硬化は進行して動脈瘤破裂を二回も起こす事態となったわけです。
更にこのまま薬の処置だけで血圧を下げていたのでは、今後また新たな動脈瘤が発症する可能性も十分に有り得るでしょう。
病気を根本的に治すためには、その原因となる要因を取り除かなくていけないのです。
高血圧は生活習慣が原因の病気
高血圧は生活習慣病の代表的な病気です。「生活習慣病」というのは、その人が毎日繰り返す生活の習慣によって作り出される病気です。
現在、多くの病院や健診施設などでは、病気の早期発見に努めています。
しかし、高血圧などの生活習慣病は、国民の一人ひとりが病気の予防や改善をするために、日頃の生活習慣を見直すことが何より大事なことなのです。
日本人の3人に1人が高血圧という時代
日本では70歳以上の降圧剤服用率は45%にも達していると言われています。
脳卒中や心不全、動脈硬化など突然「死」を引き起こす“サイレントキラー”と呼ばれている高血圧は、薬を飲んでもなかなか治らないと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、生活習慣が原因となる高血圧は、日常生活の中で少しずつ工夫していくことで、薬を飲まなくても正常値まで下げることも可能なのです。
それには先ず、血圧を上げている原因となっている「悪い習慣」を見直すことから始めなければいけません。
高血圧の要因となる悪い習慣とは?
- 過剰なナトリウム摂取(塩分)
- 脂質過多、糖質過多などのバランスの悪い食生活
- 過度の飲酒・喫煙
- 肥満
- ストレス
- 睡眠の質の低下
- 運動不足(下半身の筋肉の衰え)
習慣というのは恐ろしいものです。いったん悪い習慣が身についてしまうと、どんどん悪い方へと進んで行きます。その代わり、良い習慣を身につけることで、自然と良くなり回復へと向かっていくです。
悪い習慣は何もしなくても身についてしまいますが、良い習慣は努力しないと身につかないものです。
高血圧は自分自身で原因を取り除くための努力をしなくてはいけません。一時的に薬で血圧を下げているだけでは、高血圧を根本的に改善することはできないのです。