高血圧に効く民間療法 – 本当に効果のあるものは?
民間療法とは、古くから一般民間人の中で伝承されてきた、健康法や病気の治療法のことです。
通常医療に含まれない「療法」で、鍼灸術や指圧、温灸、食事療法などがそうです。
高血圧に効くという民間療法も多くあります。そこで今回は、その中でも特に効果があると言われるものを紹介したいと思います。
高血圧に効果のある民間療法とは?
高血圧に効果があるとされる民間療法の中でも、今回は食事療法について注目したいと思います。
昔からよく効果があるとされるものでは、以下のようなものがあります。
- たまねぎの皮
- 柿の葉茶
- 昆布汁
- 干ししいたけ湯
- 柿の葉茶
- どくだみ茶
- イチョウ茶
それぞれに血圧を下げる作用があるとされて継承されてきたものです。
そこで今回は、「しいたけ」と「どくだみ」の効能を使った療法を見てみましょう。
脂肪を分解して血液の酸化を解消する「しいたけスープ」
しいたけは、脂肪を分解する力があります。動物性脂質や砂糖の摂り過ぎによる害を中和して、コレステロール値や血圧を下げる働きがあります。頭痛や筋肉痛などの痛みを解消する作用もあります。
また、活性酸素を除去する働きや、抗ウィルス作用もあることがわかっています。
血圧が高くなる原因は様々ですが、高血圧の人に共通して関係してくるのが“食べ過ぎ”です。
血中に残った未消化物で血液の流れが妨げられ、抹消血管まで血が流れにくくなってしまいます。そのため、心臓の働きが過剰になり血液量が増加し、血管壁が圧迫されて血圧が高くなるのです。
また、余分な血中コレステロールが酸化して血管壁に沈着すると、動脈硬化を引き起こします。これも高血圧となる要因です。
干ししいたけを使った「しいたけスープ」には、血中に溜まった余分な脂肪やタンパク質を燃焼する効果があります。特に、頭部に溜まった中性脂肪を強力に散らしてくれる働きがあります。激しい頭痛や頭部の発熱、肩こり、筋肉痛などを和らげる効果もあります。
【材料】(1~2回分)
- 干ししいたけ 中4、5個
- 水 3カップ
- しょうゆ 適量
- 鍋にしいたけと水を入れて、中火で20~30分煮る。
- 水の量が半分くらいになったら、しょうゆで味を調える。
「どくだみ茶」で毛細血管を強化して血流を改善
田舎の方へ行くと道の駅などでよく見かけるのが、地元のお婆ちゃんたちが手作りした「どくだみ茶」です。
どくだみは、「十薬(じゅうやく)」と呼ばれるほど多くの薬効を持つ野草です。
そして、高血圧を改善する効能もあることで知られています。どくだみには、血管壁をやわらかくして毛細血管を強化し、血液の流れを改善する作用があります。
そのため、どくだみを乾燥させてお茶にして飲めば、高血圧に効果があるとして、昔から愛用されてきたのです。
- 花の咲く頃に全草刈り取る
- 風通しのよい場所に干して乾燥させる
- 茶葉にかぶるくらいの水を入れ、中火で20~30分煎じる
※お茶として飲む以外にも、ローションや入浴剤としても利用できます。
ただ、薬のように食べたり飲んだりして、直ぐに効果があるものではありません。効き目は緩やかですが、継続していくことで体調に変化が表れてくるものです。
味の好みなどもあるので、それぞれ試してみて長続きしそうなものを摂り入れるのがいいでしょう。
そして、食生活全般に言えることですが、体質や病気を改善していくためには、毎日続けていくことが大切です。数回試してそれきり続けないのでは、せっかくの効果も期待できません。継続して続けていくことで効果を実感できるのです。
自分なりに毎日継続していける方法を是非、見つけてみて下さい。