「減塩」が逆効果になることも?!高血圧の新常識


私たちが「健康にいいから」と当たり前のように認識して行っていることの中にも、実は逆効果となることもあります。
高血圧対策としての「減塩」もその一つです。減塩が血圧を下げる効果があるのかは、疑問視する声もあります。
極端な減塩は体を冷やすことになり、逆に血圧を上げる原因にもなるのです。

極端な減塩は体を冷やし、血圧が上がる?

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血圧を上げる原因とされる「塩分」ですが、塩分を控えすぎると体を冷やす一因となるのです。
塩分には「体を温める作用」があります。高血圧だからと塩分を控えすぎることによって、新陳代謝を悪くし、返って血圧を上げる場合もあります。
私たちの体の中を流れる血液中の赤血球には、ナトリウムカリウムが常に1:5の割合で保たれています。塩は人間が生きていく上で必要不可欠で、代替のできない元素なのです。

バランスが崩れる程の減塩は、血流を悪くして体を冷やし、体調を崩す原因となるのです。
もちろん、この場合の体に必要な塩分というのは、ミネラルバランスの整った自然塩のことです。生成加工された食塩は、逆に体に悪い影響を与えますので、注意して下さい。

自然塩や、塩分の摂り方については、以下の記事でも詳しく説明しています。

血圧を下げるには「減塩」よりも食事全体のバランスが重要

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食事療法による病気の改善には、何か一つの栄養素を摂ったり減らしたりすることよりも、全体のバランスが最も重要です。
メディアなどで健康にいい食材などが紹介されると、そればかりを摂取しようとする人もいます。しかし、ある食材を過剰に摂ることによって、他の栄養素が減少してしまうこともあります。

減塩」も意識しすぎることで、体の中のバランスが崩れて、その偏りが他の体調不良を招くこともあるかもしれません。
血液のミネラルバランスは海水に似ていると言われています。海水に含まれる微量ミネラルは1,000種類以上もあると言われます。
私たちの体の中では、それらの様々な栄養素がお互いに相互作用しながら、その働きを発揮しているのです。

ですので、血圧を下げるためには、「減塩」よりも食事全体のバランスを意識することの方が大切だと思うのです。

血圧を上げる原因「塩分」は、不確かな根拠ばかり?

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減塩」に関して、現在まで大きな影響を及ぼしている研究があります。それは、1972年のラットの実験に関する論文です。これによると、ラットの餌に塩で味付けした場合、ラットの血圧が上昇したという内容のものでした。
しかし、そのラットは塩分に特に敏感な種類であることがわかりました。しかも、ラットが摂取していた塩分量は、人間に当てはめて計算すると1日500g相当だったといいます。
ですが、多くの栄養学者たちはこの研究結果を元に、塩分の摂り過ぎに注意するよう消費者に警告するようになったのです。

また、1988年のインターソルト研究と呼ばれる調査によると、「塩分摂取量が増えると血圧が低下する」という驚きの結果が報告されました。これは、世界の52の調査対象者グループを比較したものです。
それによると、塩分消費量が最多だった中国のグループでは、平均で1日14gの塩分摂取量にも関わらず、1日に6gしか摂取していなかったシカゴ(アメリカ)のグループよりも血圧は高くなかったのです。

その後も、数多くの科学調査が実施されてきましたが、いずれも「高血圧の原因は塩分である」というものを裏付けるような結果ではありませんでした。
その代表的な研究に、三年間を要したアメリカの研究のTOPHⅡDASHという 研究があります。いずれも、血圧の変動と塩分摂取量との関係は証明されるものではありませんでした。
そして、近頃の学者たちは、「塩分を少なくすると、人によっては害になる可能性があるかもしれない」と考え始めているそうです。特に高齢者になると、塩分を控えすぎることで精神能力にも有害で危険だと言うのです。

更に、最近の研究によると、「塩の摂取を制限すれば、一般的に死亡率が高くなり、心臓・循環器病を引き起こすことになる」という結論も出ています。しかも、塩分摂取量が少なくなればなるほど、危険率は高くなるというのです。
また、塩分摂取量を減らすことで、悪玉とされるLDLコレステロール値が上昇することも確認されています。

このように、様々な研究結果から考えても、血圧を上げる原因は「塩分」ではなく、まったく別の要因が大きく関係しているのでは?と考える方が自然なのかもしれません。

「高血圧の原因は塩分」は、間違った固定観念?!

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日本で高血圧の原因が「塩分」と認識され始めたのには、東北地方で高血圧や脳卒中で亡くなる人が多かったことにあります。東北地方は塩分の摂取量が他県と比較して多く、それが原因と考えられるようになったのです。その後、日本全国で「塩を悪者」とする減塩運動が1960年代から展開され始めました。
その徹底した減塩運動によって、日本人の塩分摂取量は大幅に減少されたのです。

しかし、結果はどうでしょうか?懸命な減塩運動にも関わらず、現在でも高血圧症患者の人は、6,000〜7,000万人にも及びます。この患者数は、減塩運動の前と変わっていないのです。それどころか、逆に増えてさえいるのです。
こうした結果から考えても、塩分が高血圧の原因になっているとは考えにくいのです。しかし、未だに高血圧といえば「減塩」が真っ先に言われています。「高血圧=減塩」という認識が、日本人には当たり前のこととして根付いてしまっているようです。

もしかすると、真実とはズレてしまっているかもしれない「固定観念」というものが、現在でも多く残っています。その理由には、企業の販売戦略のための情報操作や、宣伝目的のメディアの影響なども、一部あるのではないでしょうか。
しかし、私たちが毎日口にしている食品自体、昔のものとは違っているのです。また、優れた技術や研究などによって、食べ物による健康への影響も、新たな事実が次々に解明されてきています。
実際に、以前では治療法がなく難病とされていた病気でも、今では最新の治療法によって治る病気とされているものが多くあります。

「古い固定観念」よりも「新しい真実」を採り入れていくことが、本当に大切なことなのかもしれません。


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