高血圧の治療に、効果的な食事とは?
高血圧の人の食事で気をつけなければいけないことは、減塩ばかりではありません。それよりも、血管をしなやかに弾力をもたせて、血管力を高めるような食生活を心がけることが大切です。
高血圧予防と改善のために摂りたい栄養素とは?
高血圧と言えば、一般的には塩分を減らすことが大事だとされています。しかし、塩分によって血圧が上がる「食塩感受性」の高い人は、高血圧症患者全体の30%程度なのです。
塩分摂取が血圧に影響する「食塩感受性」については、こちらの記事をご参考下さい。
ですので、塩分によって血圧が上がっているわけではない約7割の人たちは、それ以外のことに気をつける必要があるのです。
高血圧を改善するための食事で気をつけることは、高血圧によって引き起こされる動脈硬化を予防する食生活が重要になります。
それには、血管の弾力の低下を防ぐ、良質なタンパク質をしっかり摂ることです。その他にも、血管にダメージを与えるコレステロールを低下させる食物性脂肪や、血管補強効果のあるビタミンCやビタミンEなどが効果的です。
また、ナトリウムを排出するためのカリウムや、動脈硬化を防ぐカルシウムやマグネシウムなども、高血圧を改善するためには重要なミネラルです。
食事による高血圧改善には、これらの栄養成分をバランスよく摂取することが大切です。
高血圧の予防や改善に効果的な食事療法のポイントは、こちらの記事で詳しく説明しています。是非ご参考下さい。
高血圧を改善する食事で気をつけることは?
高血圧を改善するためには、効果のある栄養素を摂り入れるだけではありません。逆に、控えなければいけないものもあります。
最も気をつけなければいけないのが、脂質です。動物性脂質の摂り過ぎは、悪玉のLDLコレステロールを増加させます。LDLコレステロールが増え過ぎると、血管に沈着し酸化されるため、動脈硬化を進行させてしまいます。
また、LDLコレステロールを増加させるのは動物性脂質だけではありません。食物油に多いリノール酸も過剰に摂取することで、悪玉のLDLコレステロールを増加させます。
高血圧を改善するための食事療法として、こちらの記事で基本的なポイントを説明しています。ご参考下さい。
また、肥満も高血圧を悪化させる原因となります。脂質や糖質などの高カロリーの食事は、血圧を上昇させることになります。
高血圧を改善するためには、血管を健康に保つための食材を積極的に摂って、血管を痛めて動脈硬化を促進させるようなものを控えることが重要になるのです。