高血圧になる原因とその対策とは?

厚生労働省が3年ごとに行っている調査によると、平成23年の高血圧患者数はおよそ907万人になります。
しかし、これはあくまでも継続的に治療を受けていると推測される人の数です。治療を受けていない高血圧予備軍を含めると、推定4000万人以上とも言われています。
しかも、患者数は年々増加していて、今では日本人で一番多い病気が「高血圧」です。
もはや国民病とも言える程に増えてしまった高血圧ですが、その原因はどこにあるのでしょう?

高血圧の原因には遺伝と生活習慣が関係している?

高血圧症患者の9割は、原因が明らかでない本態性高血圧になります。
本態性高血圧の原因には、遺伝的素因生活習慣が関係しています。この2つの要因が複雑にからんで発症するとされているのです。

遺伝が原因で高血圧となる割合は、およそ30〜50%です。両親が高血圧の場合だと、発症率は50%で、両親のどちらかが高血圧の場合には約30%になります。
しかし、この割合はあくまで「高血圧になりやすい」という遺伝的素因です。本態性高血圧は遺伝的素因と生活習慣の両方が関与して発症することになります。また、その比率は個人差もありますが、だいたい同程度と考えられています。
そして、例え両親が高血圧であったとしても、高血圧のリスクを高めるような生活習慣を避けることで予防することができるのです。

では、高血圧のリスクを高めるような生活習慣とは、どのようなものになるのでしょう?

こんな生活習慣が血圧を高くする?!

高血圧は生活習慣病の一つです。血圧を上げるような生活を続けることで、慢性的な高血圧症となります。
そして、血圧を上げる生活習慣というのは、以下のようなものになります。

血圧を上げる生活習慣

  • 過食と肥満
  • 塩分の過剰摂取
  • カルシウムやカリウムの摂取不足
  • アルコールの過剰摂取
  • タバコ
  • 運動不足
  • 過剰なストレス
このような生活習慣に加えて、加齢とともに増加する血管の老化も要因の一つになります。
また、男性では30歳以降の中年期、女性は閉経期以降になると、血圧が上昇しやすくなります。
そのため、将来高血圧になるリスクは誰にでもあるということになるのです。

血圧を上げない生活習慣とは?


高血圧になるリスクを減らすためには、前述した血圧を上げるような生活習慣を控えることが大切です。

また、血圧は自律神経と密接に関係しています。自律神経の中でも交感神経を活発にさせるような生活は、血圧を上昇させることになります。
交感神経を活発にさせる大きな要因は、ストレスにあります。緊張やイライラしたり、怒りなどの精神的ストレスが交感神経を活発にさせます。
精神的なストレスの他にも、不眠などによる睡眠不足などでも交感神経が興奮して、血圧を上昇させてしまいます。
睡眠は自律神経の副交感神経と深い関係にあります。そのため、眠りが浅くなり十分な睡眠を得られないと、寝ている間に下がるはずの血圧が下がらなくなるのです。
血圧を上げないためには、ぐっすりと深い睡眠を得ることが大切なのです。

このように、交感神経を活発にさせない生活を送ることが、正常な血圧を保つための秘訣になります。
そのためにも、ストレスをため込まない工夫と良質な睡眠が、高血圧を予防するための生活ではとても重要になるのです。

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