高血圧の薬にはどんな副作用があるのか?
どのような薬にも副作用はつきものです。高血圧で処方される薬も例外ではありません。
高血圧の薬は主に5種類あります。どの薬を使うかは、高血圧の重度や年齢、合併症の有無などによって決まります。
薬の作用はそれぞれ違うため、その種類によって副作用も異なってきます。
高血圧の薬と、その副作用とは?
現在、高血圧の治療に使われている主要な薬は5種類あります。
その種類は、利良薬、カルシウム拮抗薬、レニン・アンジオテンシン系抑制薬、β遮断薬、α遮断薬になります。それぞれの薬は、血圧が上がる仕組みから考えられて開発されたものです。
薬によって体の中で働く場所や作用も違うため、それによる副作用の表れ方も違ってきます。
副作用といっても、ごく軽いものもあるので、それが薬の副作用と気付かない場合もあります。
例えば、風邪薬を飲んで眠くなるのは、薬の副作用による症状です。
では、高血圧の薬にはどんな副作用があるのでしょう?
一般的に、高血圧の薬は副作用が少ないものがほとんどだと言われています。しかし、中にはほてりやめまい、ふらつきなどといった症状が出ることもあります。
また、薬を飲んで血圧が下がり過ぎて、気分が悪くなる場合もあります。
いずれにせよ、薬を飲んでいて副作用と思われる症状が出た場合には、医師に相談することです。
副作用が出たからと、勝手に薬を飲むのを止めるのは危険です。長期間、薬を服用している場合には、急に服用を止めることでリバウンド現象が起こることがあります。
必ず担当医に症状を伝えて、薬の調整をしてもらうようにしましょう。
カルシウム拮抗薬の副作用とは?
高血圧治療で一番よく処方されているのがカルシウム拮抗薬です。これは、カルシウムイオンが筋肉細胞にあるカルシウムチャンネルに入り込むのを抑制して、筋肉の収縮を防ぐ作用があります。それによって血管が拡張して血圧は下がるのです。
カルシウム拮抗薬は、元々は異型狭心症という心臓病に使われていた薬でした。そのため、狭心症や心筋梗塞の合併症がある高齢者に向いています。
よく勘違いされるのが、カルシウム剤と思われている人もいますが、そうではありません。このカルシウム拮抗薬は、骨を丈夫にするカルシウムとは別のものになります。
副作用としては、顔面紅潮やほてり、めまい、頭痛、動悸、便秘などがあります。また、長期間服用することで、服用を止めるとリバウンドが起こります。
高血圧の薬、それぞれの副作用は?
カルシウム拮抗薬と併用してよく使われるのが、利尿薬です。ただ、利尿薬は多量に使うと副作用が出やすいとされています。薬が効き過ぎることで脱水症状が起き、血圧は下がりますがめまいや立ちくらみが表れます。そのため、少量を他の薬と併用して使われることが多いです。
他にも、β遮断薬の場合、脈の遅い不整脈や気管支ぜんそくなどの人は、症状が悪化することがあります。
高血圧の薬の作用と副作用については、こちらの記事も参考にして下さい。
このように、高血圧の薬を飲んで起こる副作用には、直接生活に大きく影響するものは少ないです。副作用が出たからと直ぐに命にかかわるようなことはありません。
しかし、薬は長期間飲み続けることで、体の機能を低下させ免疫力を下げてしまうこともあります。
できれば薬を飲まずに血圧が安定するのが理想でしょう。そのためにも、薬だけに頼らず日々の生活習慣を改善していくことが大切なのです。