高血圧の薬とグレープフルーツは一緒に摂ってはいけない?

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高血圧の薬にはいくつか種類かありますが、併用する薬や摂取する食品に注意しなければいけないものもあります。

最も多く使われている降圧薬「カルシウム拮抗薬」とは?

高血圧の薬として、現在、日本では最も多く使われている降圧薬が「カルシウム拮抗薬」です。

カルシウム拮抗薬は、元々狭心症や不整脈の薬として開発されたものです。その後、降圧効果が発見されて、現在は降圧薬として多く使用されています。

動脈の血管壁にカルシウムイオンが流れ込むと、細胞が収縮して血管が細くなり、血圧が上がります。カルシウム拮抗薬は、この細胞内へのカルシウムの流入を防ぐことで、降圧効果をもたらすのです。
また、カルシウム拮抗薬は血管を拡張させる作用もあるため、血管拡張薬として分類されることもあります。
このように、多くの高血圧患者の人に処方されているカルシウム拮抗薬ですが、他の薬や食品との相互作用に気をつける必要があります。

カルシウム拮抗薬とグレープフルーツの摂取には注意

カルシウム拮抗薬は他の薬や食品との併用で、血中濃度が上昇するものがあります。
よく耳にするところでは、グレープフルーツがそうです。

ある種のカルシウム拮抗薬を服用中に、グレープフルーツを食べたり、グレープフルーツジュースを飲むと、薬の作用が強くなり、血圧が下がりすぎることがあります。これは、グレープフルーツの摂取によって、カルシウム拮抗薬の血中濃度が上昇するためです。
また、これとは逆に、カルシウム拮抗薬の血中濃度を低下させる薬もあります。抗テンカン薬抗結核薬ステロイドホルモンなどがそうです。

カルシウム拮抗薬と他の薬との相互作用については、こちらの記事に詳細がありますので参考にして下さい。

 

カルシウム拮抗薬の種類と副作用

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カルシウム拮抗薬は、構造と作用によっていくつかの種類があります。降圧薬として使われているものでは、ジヒドロピリジン系ベンゾジアゼピン系があります。
現在、降圧薬として日本で最も多く使われているのが、ジヒドロピリジン系です。この薬は、動脈を拡張させることで強い降圧作用があるとされています。
また、臓器の血流が保たれるので、臓器に障害のある人や高齢者にも使われます。そのため、第一選択薬として用いられることが多いのです。

カルシウム拮抗薬は副作用がほとんどないとされていますが、服用を開始した際などに、顔のほてりや頭痛、めまい、動悸、足のむくみなどの症状が表れることもあります。

高齢者の人などは、多くの薬を併用している場合もあります。降圧薬以外の薬を飲まれている場合には、使用している薬の注意を医師に確認するようにしましょう。
また、薬だけではなく、食品でも併用に気をつけるものもあるため、薬を処方された際には、注意事項などをよく確認することが大切です。

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