高血圧の原因は寝不足だった?睡眠と血圧の関係

高血圧になる原因には、毎日の生活習慣が大きく影響してきます。食事や運動、ストレスなどが血圧を上げる要因となります。
そして、睡眠もまた血圧に大きく影響する生活習慣の一つなのです。

睡眠時間が短いと、高血圧の発症率が高くなる?

睡眠と血圧の関係

実は睡眠も血圧に大きく影響している

食生活や運動などで、高血圧の改善に取り組んでいる人は割りと多いでしょう。しかし、意外と睡眠に関しては、特に意識していないという人が多いようです。

実は、睡眠と血圧とは深く関係しているのです。

睡眠時間が短い人は、十分な睡眠をとっている人に比べて、高血圧の発症率が倍になるという報告があります。

睡眠時間が短いと、高血圧の発症率が倍になる

では、なぜ睡眠不足になると血圧が上がるのでしょう?

寝不足は血圧を上げる原因になる?

実は寝不足は高血圧の原因になる?

実は寝不足は高血圧の原因になる?

十分な睡眠時間が得られずに寝不足な状態が続くことで、心身的なストレスが増えることになります。
精神的な緊張や、些細なことでイライラすることが多くなったり、集中力の欠如などといった症状が起こるようになります。
このように寝不足が続くことで、仕事が思うように捗らなかったり、普段はしないようなミスが増えたりといった経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

これは、睡眠不足による自律神経の乱れが原因となって起こるのです。

睡眠時になると、昼間働いている交感神経副交感神経に切り替わります。副交感神経が働くことで、心身の緊張を解きほぐし、脳や体を休息させることができます。

睡眠時の自律神経の働き

交感神経から副交感神経に切り替わることで、心身の緊張を解き、脳や体を休息させる。

そのため、寝不足などが原因で睡眠が浅くなると、副交感神経がうまく働かなくなり、緊張やストレスをうまく解消することができなくなるのです。そうしてストレスが蓄積することで、必然的に血圧も高い状態が続くことになります。

また、血圧もこの自律神経の影響を大きく受けることになります。
夜の就寝時に、副交感神経が優位に働くことで、脳内で睡眠を促すメラトニンというホルモン物質が作られます。それによって血圧や体温が下がり、深い睡眠へと導いてくれるのです。
しかし、寝不足などで睡眠の質が悪くなると、このメラトニンが正常に分泌されなくなります。そうすると、夜になっても血圧が下がらずに、血圧のコントロールが不安定になるのです。
そのため、寝不足が続くことで、慢性的な高血圧症となってしまうのです。

睡眠不足による血圧への影響

睡眠の質が悪くなると、メラトニンが正常に分泌されなくなる。

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それによって、血圧のコントロールが不安定になり高血圧となる。

睡眠の質を良くすることは血圧の安定に繋がる

睡眠の質を良くすることは血圧の安定につながる。

睡眠の質を良くすることは血圧の安定につながる。

寝不足などで睡眠の質が下がることで引き起こされるのは、高血圧だけではありません。血圧が高い状態が続き慢性的な高血圧となることで、動脈硬化を進行させることにもなります。
動脈硬化は、脳梗塞心筋梗塞などの様々な血管病を引き起こす大きな要因です。そのため、十分な睡眠をとることは、血圧を安定させるだけではなく、重大な血管病の予防にも繋がるのです。
睡眠の質を良くするためには、就寝前の1~2時間にリラックスできる状態をつくることです。
ぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、好きな音楽を聴いたり、気持ちが落ち着く香りを寝室に置いたりするのもいいでしょう。
ただし、就寝前にパソコンやテレビなどの強い光を浴びたり、コーヒーなどのカフェインを摂取するのは睡眠の質を悪くする原因になります。

睡眠の質を良くするためには

就寝前の1~2時間にリラックスできる状態をつくることが大切

眠りの質を悪くする要因

  • 就寝前にパソコンやテレビなどの強い光を浴びる
  • 就寝前5時間以内のカフェインの摂取
  • 起床時間が不規則
  • 30分以上の長時間の昼寝
  • 就寝前の深酒
高血圧を予防するためにも、毎日の睡眠の質を良くする心がけが大切になるのです。

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