頭痛や吐き気は高血圧の疑いがある?
一般的に頭痛や吐き気があると、風邪や疲労、肩こりなどの原因を疑います。しかし、高血圧でも頭痛や吐き気などの症状が起こる場合があるのです。
頭痛や吐き気は高血圧が原因のことも多い
高血圧は、はっきりとした自覚症状がほとんどありません。特に、本態性高血圧の場合には、一生自覚しないまま終わるというケースもあります。
しかし、高血圧に伴う症状として、後頭部の痛みを感じると同時に、吐き気を伴うことがあります。
頭痛や吐き気の症状があると、たいていの場合は風邪や疲労、肩こりなどの原因を疑うでしょう。そして、しばらくして痛みが消えると、そのまま放っておくことが多いのです。
時々このような症状があっても、疲労などを原因に放置したままにしておくと、かえって悪性化してしまうことがあります。
頻繁な激しい頭痛は、悪性の高血圧の疑いも?!
頭痛の原因は、はっきりと解明されていないこともありますが、高血圧による頭痛もその一つの症状です。
- 炎症性頭痛
脳を覆う膜に炎症が起きて痛む - けん引性頭痛
頭蓋内の構造物が引っ張られて起こる - 血管性頭痛
偏頭痛、群発頭痛 - 神経痛性頭部顔面痛
三叉神経痛 - 筋収縮性頭痛
頭部、頸部、顔面の筋肉の持続的収縮で起こる
軽い頭痛で、しばらくすると治まったからとそのままにしておくと、数年後に何かのきっかけによって血圧が激しく上昇して、悪性の高血圧になる場合もあります。そうなってからでは手遅れになってしまう可能性もあります。
高血圧自体は病気ではありませんが、高血圧を原因とする合併症は、時には命取りとなることがあるのです。合併症を発症している場合には、なるべく早い段階で治療することが重要となります。
頭痛が激しかったり、頻繁に起こる場合は、良性の高血圧が悪性の高血圧へと移行していることも考えられます。
もしも、高血圧で頭痛や吐き気が頻繁に起こるような場合には、なるべく早い時期に医師の診断を受けることです。自己判断で市販薬などを飲んで治まったからと、そのまま放置しておくと手遅れになることもあります。
高血圧の場合、日頃から自分の血圧の状態をよく把握しておくことが大切です。定期的に血圧の測定をして、何か異変を感じた時などは、勝手に自己判断しないことです。症状を詳しく説明して、かかりつけ医に相談するようにしましょう。