高血圧の「薬物治療」は絶対必要?

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現在、高血圧は日本人に一番多い病気となってしまいました。高血圧患者は年齢を経るにつれて増え続け、60歳以上では2人に1人とまでになっています。
厚生省によると、通院理由のトップを占めるのが高血圧症です。そして、高血圧患者の多くは、血圧を下げるための薬を処方されて飲んでいます。
果たして、高血圧と診断された場合には、薬物治療を行うしか方法がないのでしょうか?

高血圧の治療を受けていても血圧は下がらない?

現在、日本での高血圧の患者数は約4,300万人と推定されています。そのうち治療を受けている人は、60歳代で50%以上、70歳代で60%以上となります。しかし、治療を受けていて血圧コントロールできている人は、男性で約30%、女性では約40%なのです。

つまり、高血圧治療を受けているにも関わらず、血圧がコントロールできていない人の方が多いということになります。
治療を受けているのに血圧が下がらないというのは、いったいどういうことなのでしょう?

高血圧診療では薬物治療しか行われていない?

高血圧の場合、原因が特定できない「本態性高血圧」と、何らかの病気が原因となっている「二次性高血圧」があります。二次性高血圧の場合には、血圧を上げている原因となる病気を治療することで、高血圧を治すことができます。

現在、高血圧と診断される多くの人は、原因不明とされている本態性高血圧です。
一般的に本態性高血圧の場合は、原因不明とされています。しかし、血圧を上げている何らかの原因は必ずあるのです。ですので、高血圧を根本的に治療するためには、その原因を追求できるかできないかということにかかってくるのです。

しかし、残念ながら現在の高血圧診療では、その原因を突き詰めるということはほとんど行われていません。
実際には、患者さんや高血圧の状態によって薬を処方する「薬物治療」が中心なのです。

高血圧の治療は、生活習慣の見直しから

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高血圧は生活習慣病の一つです。毎日の生活習慣の中で、血圧を上げるような要因があって、それを改善しないまま続けることによって高血圧となっているのです。
ですので、高血圧の治療には先ず、生活習慣を見直す必要があります。
これは、高血圧診療において指針とされている「高血圧治療ガイドライン」の中にも、「生活習慣の修正」という項目に記載されています。

しかし、残念ながら実際の高血圧診療では、このような生活習慣の改善を行っている所がほとんどと言っていい程ないのが現状です。
実際に、私の父親の場合もそうでした。もう何十年と高血圧治療を続けている中、医師から生活習慣の改善を指導されたことは今までありませんでした。
そのため、本人も生活習慣を改善しようという自覚がないまま、大動脈瘤破裂という危機的自体を二度も経験することになったのです。

医療機関での高血圧診療は、実際には降圧薬の処方など薬物治療だけで済まされていることがほとんどです。
このような現状を見て感じたのは、「高血圧の治療は医師まかせでは改善することはできない」ということでした。
こうした理由から、独自で薬物治療以外で高血圧を改善する方法を調べ、今に至っているというわけです。

高血圧は生活習慣の見直しで改善される

高血圧の治療では、臓器障害心血管病のリスクが高い場合や、糖尿病などの合併症がある場合には、すぐに薬物治療を開始する必要があります。しかし、それ以外の場合には、薬物治療を始める前に生活習慣の修正が必要なのです。

タバコ過度の飲酒肥満は高血圧となる危険因子です。このような生活習慣を続けている場合、それを見直すことから始める必要があります。

また、運動不足睡眠ストレスが高血圧の原因になっている場合もあります。

詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。

私の父親の場合、二度目の動脈瘤破裂の手術後から、食生活を中心に生活習慣を大きく見直しました。
主食を白米から発芽玄米に変えて、動物性の脂質や糖質、塩分を控え、良質なタンパク質や野菜を多く摂る食事にしたのです。更に、一定期間の禁酒や、発酵食品や酵素を多く摂るようにしました。
中でも直ぐ成果が表れたのが、睡眠の質を見直したことです。
以前から症状のあった「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の治療によって、今ままで浅くなりがちだった睡眠が改善されました。そのため、熟睡できるようになり夜中の頻尿も改善され、朝は高くなりがちだった血圧値も下がるようになったのです。

しかし、このSASの検査を受けて治療することになったのも、私の忠告がきっかけで、医師から勧められたことは一度もなかったのです。
以前通院していた病院で担当医だった医師は、呼吸器内科だったため、睡眠時無呼吸症候群の専門医だったのです。それにも関わらず、今まで一度もSASの検査を勧められたことはありませんでした。

このようなケースからもわかるように、高血圧治療には、自己管理と正しい知識を身に付けることがとても大切になるのです。

高血圧は、医師まかせでは治すことはできません。自分自身の生活習慣を見直し、悪い習慣を改善することが最も重要なのです。

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