高齢者の場合、高血圧のガイドラインは変わるの?


高血圧は血管の老化現象の現われでもあります。そのため、年をとれば誰でも血圧が上がっていく傾向にあります。
そのため、高齢になると高血圧の治療目標も少し違ってきます。
では、高齢者の場合の「高血圧治療ガイドライン」は、一般の人とどのように違ってくるのでしょう?

高齢者の場合の「高血圧治療ガイドライン」とは?

高血圧症の基準となるのが、「高血圧治療ガイドライン」です。
年齢とともに血圧は上がる傾向にある為、高血圧症患者に高齢者が多いのは事実です。
厚労省の国民栄養調査によると、70歳以上の約75%は高血圧症と報告されています。

高血圧治療ガイドライン2014」では、高血圧治療の降圧目標を一部変更しています。
高齢者は前期と後期に分けられます。65~74歳の前期高齢者の場合は、若年者・中年者と同じ140/90mmHg未満ですが、75歳以上の後期高齢者では、150/90mmHg未満と変更になりました。

隠れた合併症の多い後期高齢者の場合、まずは150/90mmHg未満を目指し、忍容性があれば140/90mmHg未満を目指すことが推奨されています。

高血圧治療の降圧目標

対象者  目標血圧値
 若年者・中年者   140/90mmHg未満
 前期高齢者  140/90mmHg未満
 後期高齢者  150/90mmHg未満

 

高血圧治療のガイドラインについては、こちらの記事もご参考下さい。

高齢になると高血圧になるのは当たり前なの?

高血圧治療で薬を飲んでいる人は年々増えていて、60歳以上で50%以上、70歳以上では60%以上となっています。
しかし、それでも血圧をコントロールできている人の割合は、わずか半数程度なのです。

加齢による全体の老化が血圧を上昇させると考えられていますが、必ずしもそうでない場合もあります。なぜなら、70歳以上の高齢者でも、血圧値が正常な人も大勢いるのも事実です。
また、世界的に見てみると、文明のストレスにさらされていない未開地の人々や、塩分摂取量が極端に少ない民族などは、年齢に関係なく高血圧が存在しないこともあるのです。

このようなことからも、歳をとると誰もが高血圧になるとは必ずしも言い切れないのです。

老化のスピードや程度には個人差があります。
血管が老化すれば動脈硬化によって血圧が上がります。また、血圧と関係が深い心臓腎臓の働きが低下することで、必然的に血圧は高くなります。
老化と高血圧は直接的には結びつかないとしても、体の中の各機能が低下して、その影響で結果的に高血圧となると考えられるのです。

高齢者の場合の高血圧対策は?

高齢者の降圧目標は、年齢によって少し違いますが、治療方法は若年者・中年者と変わりません。
食事療法や運動療法などの生活習慣の改善を前提として、薬物治療が行われます。

とはいえ、高齢になってから生活習慣を変えるのは、なかなか難しいことかもしれません。そのため、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)生活や人生の質を下げないことも考慮する必要があります。

本人の意思を尊重して、無理のない範囲での生活習慣の改善を行い、合わせて薬物治療を行うという選択もあります。

高齢者は薬の作用が変わりやすい?

高齢者の多くは、他の持病などで既に何種類かの薬を処方されています。薬の種類によっては、降圧薬の効果を下げるものもあるため、十分な配慮が必要です。

また、高齢になると薬の作用も変わりやすくなります。10年、20年と長年降圧薬を飲んでいる場合、しばしば、立ちくらみやめまい、気力の低下などを訴える人もいます。
老化による臓器器官の働きが低下したり、動脈硬化の進行でそのような症状が出る場合もあるのです。

長年同じ薬を飲み続けていると、目標としていた血圧値にズレが生じたりすることもあります。
定期的に医師の診断を受け、気になる症状があった場合には早目に相談することです。
いくら薬を処方されていても、普段の生活の変化は病院では管理することはできません。
自分では些細だと思われる変化でも、薬の作用や他の病気を発症しているということも考えられます。
体調に異常を感じたら、必ずかかりつけ医に伝えることが大切になります。


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