黒ニンニクの作り方 – 注意点と美味しく作るためのコツ
健康にいいと話題の黒ニンニクですが、自宅でも炊飯器を利用して手軽に作ることができます。
炊飯器とニンニクさえ用意すれば作ることができますが、うまく作るにはちょっとしたコツがあります。
今回は失敗しないための注意点と、美味しい黒ニンニクを作るためのコツを紹介します。
黒ニンニクの作り方
自宅で黒ニンニクを作るには、炊飯器の保温機能を利用します。
用意するものは、炊飯器と乾燥したニンニクです。黒ニンニクを作った後は、炊飯器にニンニク臭が残るため、できれば普段使わなくなったものなど、黒ニンニク作り専用の炊飯器を用意するのがいいでしょう。
また、ニンニクは十分に乾燥したものを使います。ニンニクの収穫時期はだいたい6月〜7月頃ですが、新物は水分量が多くなります。
そのため、十分に乾燥してから使わないと、発酵するのに時間がかかり過ぎてうまくできない場合があります。
- 黒ニンニク作り専用として使える炊飯器
- 十分に乾燥されたニンニク
- 炊飯器にアミなどを置いて、その上に新聞紙を敷いてニンニクを並べる。
(保温中に炊飯器の底に水滴が溜まるため) - アルミホイルなどでニンニク全体を覆って被せるようにすると、水分のムラが出にくい。
- 炊飯器を「保温」にして2週間程置く。
- 途中様子を見て、ニンニクの上下を返すようにすると熟成のムラを防げる。
- ニンニクを取り出して、常温で数日間乾燥させると完成。
また、途中でニンニクの上下を返すのは、熱の伝わり方を均一にして熟成のムラを防ぐためです。
出来上がりの目安は、ニンニクの皮が茶色くなり、中身が黒色に変化していることです。
発酵の過程で、白いニンニクが徐々に茶色くなり、しっかり熟成されると黒色に変化します。
失敗しないための注意点
作り方を聞いて、自分でも作ってみたけどうまくできなかったという人もいます。
そういう場合、水分量の多いニンニクを使用して、しっかり熟成されていないケースがあります。
新物で収穫された新鮮なニンニクだと、水分量が多いので発酵するのに時間がかかり、なかなか黒くなりません。
そのため、新鮮なニンニクを使う場合には、しっかり乾燥させてから使うことです。
ニンニクの水分量が多くしっかり熟成されていない。
そのため、ベタベタした仕上がりになってしまいます。
ニンニクを並べる際には、適度に隙間が空くようにして通気性を良くします。
更に、途中で何度か熟成具合を確認してニンニクを上下に返して動かすようにします。そうすることで、熱の伝わり方を均一にして水分量のムラをなくすことができます。
- よく乾燥したニンニクを使用する。
- ニンニクは適度に隙間が空くようにして並べる。
- 途中で熟成具合を確認してニンニクを動かす。
美味しい黒ニンニクを作るには?
以前、黒ニンニクを自分で作って毎日食べているという農家さんに、黒ニンニクの作り方について取材をしました。
その方は、何度か試してみた結果、仕込む前のニンニクをお酢に3日間程漬けておくそうです。そうすることで、適度な水分を蓄えてしっとり美味しい黒ニンニクができるとのことでした。
以前取材した際の記事はこちらになります。黒ニンニクの作り方や効果について記載していますので、参考にして下さい。
素材のニンニクを厳選する

同じ黒ニンニクでも味が違うのは、素材のニンニクの違いが関係してくる。
同じ黒ニンニクでも味に違いがあるのは、素材となるニンニクの違いも関係します。ニンニクは収穫時期によって水分量やニンニク自体の味も変わります。
また、同じ地域で作られるニンニクでも、農家さんによって育て方や環境が変わります。
そのため、同じ作り方をしても、完成した黒ニンニクの味は変わります。
- 素材となるニンニクの違いによる
- ニンニク自体の水分量の違い
- ニンニクが育つ環境によっても違う
国産ニンニクに比べて、輸入ニンニクは安価になりますが、発芽抑制剤が使われている可能性もあるのでおすすめできません。
発芽抑制剤には発がん性があるとして、国内では使用が禁止されています。
黒ニンニクは健康のために作りたいという方がほとんどでしょう。
そのため、健康にも良くて美味しい黒ニンニクを作るためには、素材となるニンニクを厳選することが大切です。
黒ニンニクで注目される健康効果については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。
美味しい黒ニンニクを作るためには、作り方のコツも大切ですが、素材となるニンニク選びも重要なポイントになります。