高血圧は「免疫力」を高めることで改善できる?
私の父の場合、およそ二ヶ月の間に動脈瘤を小さくして、血管の状態を改善することができました。
それはいったいどうしてなのか?改善に至るまでに実際に行った食事療法をここでご紹介したいと思います。
目次
腸内環境を整えると免疫力が高まる?
最近は、メディアなどでもとり上げられることが多くなった「腸内環境」の働き。腸内環境を良くするということは、腸内細菌の働きを活発にするということになります。
私が、一番初めに父の病状改善に取り入れようと思ったのは、「腸内環境を整える」ということでした。何故かというと、血圧の改善について様々な文献を調べている中で、腸内細菌がつくり出す酵素の力と、人間の健康には密接な関係があるということに納得ができたからです。
腸内細菌の働きは、単に消化や排出だけではありません。病原菌を排除して、食べ物を消化し、ビタミンを合成しているのです。
- 病原菌を排除する
- 消化を助ける
- ビタミンを合成する
- 幸せ物質(ドーパミンやセロトニン)の前躯体を脳に送る
- 免疫力をつける
腸内細菌の不調が原因で発症すると考えられる病気は、脳から心臓、関節まであらゆる部位に及ぶとされています。つまり、腸内細菌のバランスを崩すことから、万病を引き起こすことに繋がるということです。
これは逆に、腸内細菌のバランスを整えて、腸を健全にすることで、病気の予防や改善ができるということです。
私の父の場合も、明らかに腸内細菌の働きが悪くなっている状態でした。朝はトイレに入るとしばらく出てこないし、父が入った後はしばらく入るのが億劫になるくらい「悪臭」が立ち込めていました。
それだけでなく、睡眠の質も悪くなっていました。夜中に何度もトイレに立つため、熟睡感が得られず、日中に睡魔が現れていました。
これは、実は睡眠と腸内環境とが密接に関係していることから起こる症状だと思われます。
それが、食事療法を実行してからしばらくすると、明らかに腸の調子も良くなったのが分かりました。それは、トイレの後の悪臭が無くなったことです。排出物の臭いは腸内細菌の状態を判断することができます。
本人も腸の調子が良くなったことを実感していました。
睡眠の質も良くなったようで、昼間に短時間の昼寝をすることで、日中も活動的に過ごせるようになったのです。
免疫力を高める食事療法 – 実行した3つのポイント
実際に私の父が改善した食事内容は、以下の通りです。
- 主食を玄米食とする
- 発酵食品を積極的に食べる
- 生きた酵素を摂り入れる
しかし、ここ最近では特に玄米の効能が本や雑誌などでも取り上げられることが多くなり、本人も「玄米を食べてみよう」という気になったようです。
玄米を食べ慣れていない人は、「玄米は硬くて食べにくい」と思われるかもしれません。実際には、炊き方によって玄米は柔らかくて美味しく炊けるのです。
2の「発酵食品」については、毎日の食事に味噌汁やぬか漬け、納豆、豆乳ヨーグルトなどを食べるようにしました。発酵食品は、腸内細菌のバランスを整えます。善玉菌を増やして悪玉菌が優位な状態を改善するからです。
これは、腸内細菌を整えることで「免疫力」をアップすることにつながります。
3の「生きた酵素」については、自家製の酵素シロップを、毎日ミネラル水で割って飲むようにしました。
酵素シロップに関しては、作り方に違いがあるようですが、私の場合は果物や野草と砂糖・ミネラル水を使った方法で作っています。
この方法は、ミネラル水を添加して作ることがポイントです。ミネラル水によって浸透率が高まり、酵素成分が毛細血管の隅々まで届くと考えられています。
あなたにとって免疫力を高める食べ物とは?
私の父の場合は、たまたま私が玄米食で、豆乳ヨーグルトも酵素シロップも自家製で作っていたので、それを摂り入れることになりました。しかし、この「やり方」が絶対とは限りません。
その食べ物が「ある人にとっては効果のあるもの」でも、「ある人にとっては全く効果のない場合」もあります。それは、人間の体は一人一人まったく違っているからです。
例え、同じ親から生まれた双子だとしても、成人してお互い違う環境で生活するようになると、食べる物も全く違ってきます。
働く環境によっては、その人にかかるストレスの度合いも違うでしょう。もちろん運動量も違えば体型も変わってくるはずです。
その人にとって、そのときに必要なものを摂り入れたらいいと思うのです。要は、あなたにとって「免疫力を高める」食べ物を摂り入れることが大切になってくると思います。
自然免疫力を上げることが根本的な病気の治療につながる
現代医学では、病気の症状を抑えるために薬剤を用いることで対処しています。しかし、薬剤は本質的に病気そのものを治すものではありません。
一時的に症状を抑えて、病人の苦痛を取り除くための治療です。
これは、視点を変えると人間に備わっている「自然な生体反応」の歯車を停めてしまうことを意味します。その結果、生命活動にひずみが生まれ、副作用として現れるのです。
私の父の場合も、明らかに長年の降圧剤治療による副作用だと思われる症状がありました。
ですので、これ以上はなるべく薬剤に頼ることなく、食事療法を中心として「自然免疫力」を高めることをテーマとしたのです。
自然免疫力を高めて病気を治すことは、薬剤治療とはまったく逆の発想となります。
薬剤治療は生命活動の機能を抑えることで一時的に症状を緩和します。しかし、自然免疫力を高めることは逆に生命活動の機能をアップさせて病気を治そうという考えなのです。
結果としては、主治医も本人も驚くような回復力を実感することができました。
- 薬剤による治療 → 一時的に症状を緩和させる
- 自然免疫力を高める → 生命活動の機能をアップ
もしあなたが、薬剤による治療に何らかの不安を抱いているのでしたら、人間に本来備わっている「自然免疫力」を信じ、取り入れてみてはいかがでしょうか?
もちろん、現状の薬を用いた治療と平行して行うことは十分可能です。実際に、私の父の場合も現在は未だ降圧剤の処方が続いている状態です。
動脈瘤は小さくなったけれど無くなってはいないし、まだ経過を見ていく必要があるのです。それに、長年降圧薬で血圧を下げてきた為、急に薬を止めるのはとても危険なのです。
しかし、このまま現状の食事療法を続けていくことで、確実に血管の状態は良くなり、薬を用いないで血圧を安定させることが可能になるだろうと確信しています。それは、この短期間での回復力を見てきたから言えることです。
今後も食生活の改善によって血管を健康な状態に戻し、少しでも早く薬を使わずに血圧を安定させていくことを目指しています。