「免疫力」は様々な病気に効く魔法の薬?

免疫力

高血圧、高脂血症、糖尿病、ガンなど、薬物治療が必要な病気は様々です。人によっては、毎日何種類もの薬を飲まなければいけない場合もあります。
しかし、どんな病気にも効く魔法の薬があったらどうでしょう?

免疫力を高めると高血圧も改善される?!

免疫力は、病気などから体を守るために、元々人間の体に備わっている機能です。
免疫機能は、薬物治療のように一時的に症状を緩和させるものではなく、生命機能をアップさせて、病気を根本的に治そうとする働きです。

免疫力を高めることができれば、高血圧だけではなく、どんな病気でもその治療に必ずプラスに働くものです。また、病気を発症していなくても、あらゆる病気の予防にも繋がるため、病気を発症せずに済むのです。

逆に考えると、病気を発症するということは、何らかの原因によってこの免疫力が低下してしまっている状態だと言えます。

免疫力を高める方法は、毎日の食事にある?

食事

一般的に、免疫力を高めるとされる食べ物には様々なものがあります。
しかし、それらの食べ物で免疫力を高めるには、「適切に食べる」ことも必要です。ただやみくもに野菜を山のように食べていても、免疫力が高まるとは限りません。
食べ物それぞれの性質や効果を知った上で、適切に摂り入れていくことが大切なのです。

そのためには先ず、免疫機能に効果を発揮する食べ物が何かを正しく知ることです。

近年では様々な情報が溢れていますが、中には間違った情報も多くあります。
メディアや過大広告に惑わされたり、情報の一部を掻い摘んで取り入れたりする人もいるでしょう。そのために、間違った食生活を送っている人も多くいるのです。
食事は、その人の体を作るために無くてはならない重要なものです。日々、何をどう食べるかで体は変化していきます。

中国には、“薬食同源”という考えがあります。
「薬も食物も同じ源から生まれた」という考えで、漢方医学の基本もここにあります。

普段、私たちが食べている食物こそが薬なのだ、ということを教えてくれる言葉です。

免疫力は腸内環境で作られる?!

腸内環境

では、免疫力を高めるためには、どうしたらいいのでしょう?

人の免疫力は、約70%が腸で作られています。そのため、腸内環境を良くすることが、免疫力を高めることになるのです。
腸内環境を良くするためには、腸内細菌の働きを活発にすることが重要になります。
腸内細菌には、善玉菌悪玉菌日和見菌の3種類があります。

腸や体にいい影響を及ぼすのが、乳酸菌ビフィズス菌などの善玉菌です。逆に悪い影響があるのが、大腸菌ウェルシュ菌などの悪玉菌になります。そのどちらにもなる中間菌となるのが、日和見菌です。

良い腸内環境は、この腸内細菌のバランスがいいということです。
理想的な腸内細菌のバランスは、善玉菌が20%、日和見菌が70%、悪玉菌が10%の比率です。年齢を重ねると、この腸内細菌のバランスが崩れてきて悪玉菌が優位になってきます。

腸内環境と免疫力については、こちらの記事も参考にして下さい。

腸内環境を良くする食べ物とは?

ヨーグルト

そこで、腸内細菌の働きを活発にするためにおすすめの食べ物をご紹介します。

それは、日本で昔から食べられてきた「発酵食品」です。味噌や納豆、しょう油などの発酵食は、冷蔵庫などがなかった時代に、食品を長期保存するために考えられたものです。
腸内細菌のバランスを整えるには、野菜を中心としたバランスのいい食事に、発酵食品を多く取り入れることです。
発酵食品の中でも、腸内細菌の善玉菌を増やしてくれる代表格が、ヨーグルト納豆です。

また、善玉菌の中でも特に重要なのが、ビフィズス菌です。ビフィズス菌は、糖から酢酸(さくさん)乳酸を作る菌ですが、この酢酸と乳酸に病原菌を抑制する働きがあるからです。

このように、とても重要なビフィズス菌。実は、歳をとる毎に私たちの腸内から一気に減少していきます。意識して摂取していなければ、ビフィズス菌は減っていく一方なのです。
また、ビフィズス菌は食品などで摂取することが非常に難しいのも特徴です。そのため、最近ではビフィズス菌のサプリメントも販売されています。

以下のサイトでは、おすすめのビフィズス菌サプリメントを1ヶ月試し、感想を記録しています。腸内環境の変化を詳しく紹介しているので、参考になります。

納豆は腸内で善玉菌を優勢にする働きがあることがわかっています。納豆は不溶性食物繊維です。めかぶやオクラ、海藻などの、水溶性食物繊維を一緒に加えて食べことで、更に効果が高まります。

発酵食品は毎日食べることが大切

腸内環境を良くするには、このような発酵食品は毎日摂り続けることが大切です。

乳酸菌ビフィズス菌などを含む発酵食は、腸まで届いてもそこで定着することはありません。
ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べると、腸内を通り抜けて体外に排出される間に、腸内細菌のバランスを整えてくれます。しばらく腸にとどまって善玉菌を活性化すると同時に、有害な物質の生成を抑えてくれるのです。

そのため、腸内細菌のバランスを保つためにも、毎日の食卓にヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品を取り入れることが大切です。

「酸化」が免疫力を低下させる?!

体の免疫機能を高めるためには、免疫力を高める食べ物を摂り入れることも大切ですが、“免疫力を低下させるもの”にも注意しなければいけません。

免疫力を低下させる大きな要因となるのが、「酸化」です。
酸化したものを摂り入れることで、体の免疫力を低下させることになります。
いくら発酵食品を毎日食べていても、酸化したものも同じように多く摂っていたのでは、効果も半減してしまいます。

添加物の多く含まれる加工食品なども、活性酸素を発生させる原因になるため、控える必要があります。

酸化した食品

  • スナック菓子
  • インスタントラーメン
  • 油で揚げた加工食品
  • マヨネーズ
  • 魚の缶詰
  • 古くなった油
酸化については、こちらの記事で詳しく説明していますので、参考にして下さい。

薬に頼らず高血圧を改善するためには、体の免疫力を高めることが大切です。そのためにも、積極的にヨーグルトや納豆などの発酵食を取り入れて、腸内環境を良くすることです。
腸内細菌のバランスが良くなれば、高血圧だけではなく、あらゆる体の不調も改善していくことでしょう。
病気にならない体作りのためにも、まずは腸内環境を良くする食生活を心がけてみて下さい。

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