高血圧の人の「水」の選び方 – 積極的に摂りたい水は
人の体の約70%を占めている水分。水は人の生活に欠かせないものです。
水分が不足すると、体の諸機能に乱れが生じます。高血圧や動脈硬化が進行している人などは、特に水分を上手に摂ることが重要になります。
それは、水分の摂り方で血管と血液のケアにつながるからです。
水分の上手な補給が血管ケアに
水分が不足すると、血管内では血液が濃縮度を増し、それによって血管の内皮細胞に負担がかかります。そのため、血圧を上げることになります。
また、血栓も出来やすくなるため、動脈硬化が進行していると、脳卒中や心筋梗塞を起こす危険性もあります。
- 血液が濃縮を増し、血管に負担がかかる。
- 血管に血栓ができやすくなる(脳卒中や心筋梗塞の危険)
血管を健康に保つためには、水分が不足しないよう、小まめに水分補給することが大切です。
水分を上手に補給するには、1日1.5ℓほどの水を7~8回くらいに分けて飲むようにするといいでしょう。
また、喉が渇いたと感じる前に水分補給をすることです。特に、起床時や就寝前、運動や入浴の前後などは、体から水分が失われやすい時間帯です。意識して水分を摂る習慣をつけるようにしましょう。
- 1日1.5ℓくらいを目安に
- 就寝前
- 起床後
- 運動中
- 入浴前後
血管ケアのための「水選び」とは?
健康にいいとされる水にも様々なものがあります。いったい何を基準にして水を選べばいいのか、迷いますよね。
そこで、高血圧や動脈硬化が進んでいる人に、積極的に摂ってほしい「水選び」のポイントをご紹介します。

水にもいくつかの種類があり、それぞれ体への影響も異なる。
天然の生水
家庭で水を飲む際に、火にかけて沸騰したものを飲む人がいます。煮沸消毒した水は、水の生理活性を奪ってしまいます。
天然水を選ぶ際には、加熱殺菌や消毒されていない「非加熱」とあるものを選ぶようにしましょう。
アルカリ性の水
人の体液は通常、アルカリ性を保っています。しかし、疲れが溜まってくると酸性に傾きがちになります。
アルカリ性の水を体に摂り入れることで、体液が酸性に傾くのを防いで、疲労の蓄積を妨げることができます。
カルシウムを豊富に含んだ「硬水」
「硬水」とは、ミネラル含有量の豊富な水のことです。WHO(世界保健期間)の基準によると、ミネラルの含有量が120mg/ℓ以上のものになります。
動脈硬化を予防するには、血液中のカルシウム量を減らさないことが重要です。天然の硬水に含まれるカルシウムは、イオン化されているため、100%体に吸収することができます。硬水に含まれるカルシウムは、吸収効率が非常によいのです。
カルシウム・マグネシウムをバランスよく含む
カルシウムを体内で上手に働かせるためには、マグネシウムも必要です。カルシウムはマグネシウムの助けがないと体内で有効に働けないからです。
そこで、カルシウムとマグネシウムはバランスが大切になります。カルシウムばかり補給してマグネシウムが不足すると、細胞にカルシウムが蓄積します。
すると、カルシウムが血管に蓄積することで、動脈硬化に。脳細胞に蓄積すれば、認知症になる恐れもあります。
カルシウムとマグネシウムの含有バランスの比率は、2:1が理想です。このバランスであると、カルシウムの吸収率が最もよくなります。
サルフェート(ミネラル)を含む
サルフェートというミネラルには、有害物質や血液中の老廃物を尿と共に排出して、新陳代謝を高める作用があります。体内のデトックス効果(毒出し)の高いミネラルになります。
シリカ(ケイ素)を含む
シリカ(ケイ素)は、人間の骨や血管、皮膚、髪の毛、爪などの生成に欠かせない、重要なミネラルです。
現代の食生活では、シリカの摂取量が慢性的に不足しがちです。血管を若々しく保つためにも、シリカを含む良質な天然水を飲むことをお勧めします。