ナットウキナーゼの血栓溶解効果で血液サラサラに!
健康を気遣う人たちの間で、好んでよく食べられているのが納豆です。それは、納豆には優れた健康効果があるためです。
中でも、納豆特有の成分である「ナットウキナーゼ」には、血液をサラサラにするすごいパワーが秘められているのです。
ナットウキナーゼには強力な血栓溶解効果がある

ナットウキナーゼは酵素の一種で、血栓を溶かす作用があることがわかっている。
納豆は、煮大豆を納豆菌で発酵させて作られます。この発酵過程で、大豆に含まれる成分の他に、納豆特有の多様な栄養素が生成されるのです。
その代表的な成分が、あのネバネバの中にある「ナットウキナーゼ」です。ナットウキナーゼは酵素の一種で、血栓を溶かす作用があることがわかっています。そのため、血行を促進して血液をサラサラにする効果があるのです。
- 納豆菌が発酵過程で作り出すタンパク質分解酵素。
血栓の元となるタンパク質を分解(溶解)する酵素。
- 血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ分解(溶解)する。
- 血栓溶解酵素であるウロキナーゼの前駆体プロウロキナーゼを活性化する。
- 血栓溶解酵素プラスミンを作り出す組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)量を増大させる。
- 血栓を溶けにくくする血栓溶解阻害物質PAI-1を分解する。
- オイグロブリン溶解時間の短縮作用があり、血栓溶解活性を増強する。
倉敷芸術化学大学の須見洋行教授によると、ナットウキナーゼの“血栓溶解作用”は非常に強力で、被験者に摂取したところ、「血管に詰まった血栓が煙突掃除のようにだんだん溶けてなくなってしまった」といいます。
また、東北大学農学部の大久保教授によると、ナットウキナーゼには心筋梗塞の発作直後などに投与される“血栓溶解剤”と同等の作用があるといいます。しかも、注射薬の効き目は、点滴をしている間しか血液の中で作用しませんが、ナットウキナーゼは食後2時間くらいから効き始めて、8~12時間も長く持続するそうです。
このようなことからも、納豆は血栓を溶かす食品ということでは世界中の食べ物の中で抜きんでていると言えます。そのため、納豆を摂取することで心筋梗塞や脳梗塞などの血栓性疾患の予防に効果が期待できるのです。
- 血栓を溶かす作用がある。
- 血行を促進して血液をサラサラにする。
- 食後2時間くらいから効き始めて、8~12時間も長く持続する。
納豆と薬との併用の注意

血液を固まりにくくする薬「ワルファリン」を服用しいる場合、「ビタミンK2の拮抗作用」によって効果が減弱されるため、納豆の摂取は制限される。
納豆には、血栓の溶解を促す成分「ナットウキナーゼ」が含まれている反面、血液凝固を促進する「ビタミンK2」も含まれています。
そのため、既に血栓の薬を処方されて服用している人は、納豆の摂取には注意する必要があります。
血液を固まりにくくする医薬品、「ワルファリン(ワーファリン等)」を服用されている場合、「ビタミンK2の拮抗作用」によって効果が減弱されるため、納豆などのビタミンK2を多く含む食品の摂取は制限されます。
そのため、このような薬を服用している場合には、納豆を食べる際には必ず医師に相談するようにして下さい。
また、納豆が苦手な方や、そのまま食べるのに抵抗がある場合には、サプリメントを利用するのもいいでしょう。
血液サラサラ効果の高いサプリメントについては、こちらの記事で紹介していますので参考にして下さい。
ナットウキナーゼは夕食に摂るのが効果的?

ナットウキナーゼを効果的に摂取するには、夕食に納豆を食べるのがおすすめ。
では、ナットウキナーゼを効果的に摂取するためには、どのようにして納豆を食べたらいいのでしょう?
ナットウキナーゼの血栓予防効果を実感するためには、朝食や昼食よりも夕食に納豆を食べるのが効果的です。
血液が固まりやすくなる時間帯は、夜中から朝方にかけてです。心筋梗塞などの発作が早朝に起きやすいのもそのためです。
ですので、血栓に不安のある人や、動脈硬化の進行を予防するためには、夕食に納豆を食べるのがおすすめです。
ナットウキナーゼの効果は、食後2時間くらいから効き始めて、8~12時間その作用が持続するため、夕食に納豆を食べるのが効果的。
夕食に納豆を食べるようすることで、血液サラサラ効果が持続して血栓予防に効果的です。また、血流を促進して高血圧を予防する効果も期待できます。
ナットウキナーゼには血圧を下げる効果がある

ナットウキナーゼには血栓溶解作用の他にも、血流改善作用などがあり高血圧の改善にも効果がある。
ナットウキナーゼには血栓溶解作用の他にも、血流改善作用があり、肩こりなどの緩和にもつながります。
また、最近の研究ではナットウキナーゼが高血圧治療に有効であることがわかってきています。
高血圧患者を対象にした研究結果によると、ナットウキナーゼを摂取して収縮期血圧および拡張期血圧ともに血圧値が降下したという結果があります。(高血圧関連の研究論文が掲載されるHypertension Researchより)
納豆の高血圧を予防する効果については、こちらの記事で紹介していますので参考にして下さい。
- 血流改善作用
- 血圧降下作用
- 血小板凝集抑制作用
血液や血管の状態を良くすることは、からだ全体の健康に大きく関わってきます。
血液がドロドロで 健康に自信のない人は、是非毎日の食事に納豆を加えてナットウキナーゼ効果を摂り入れてみてはいかがでしょう?