ナットウキナーゼのサラサラ効果 – 効果的に摂取する方法

血液サラサラ効果が期待できる食べ物と言えば、「納豆」が有名ですね。
納豆には「ナットウキナーゼ」という特有の成分が含まれています。

では、ナットウキナーゼには具体的にどのような効果があるのでしょう?
今回は、ナットウキナーゼで期待できる効果を詳しく紹介します。

ナットウキナーゼにはどんな効果があるの?

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「ナットウキナーゼ」は酵素の一種で、血栓を溶かす作用があることが認められています。そのため、血行を促進して血液をサラサラにする効果があるとされています。
ですので、脳卒中や心筋梗塞の予防に効果的です。

「ナットウキナーゼ」とは?

  • 納豆菌が発酵過程で作り出すタンパク質分解酵素。
  • 血栓の元となるタンパク質を分解する作用がある。
ナットウキナーゼは納豆にしか含まれない酵素です。そのため、血栓予防などナットウキナーゼの効果を期待するには、納豆から摂取することになります。

「ナットウキナーゼ」の効果

  • 血栓を溶かす作用がある。
  • 血行を促進して血液をサラサラにする。
  • 食後2時間くらいから効き始めて、8~12時間も長く持続する。
ナットウキナーゼは血栓予防の他にも、血流を促進する作用があるため、肩こりなどの緩和にも効果的です。

また、血圧を下げる効果も期待できます。高血圧患者を対象にした研究結果では、ナットウキナーゼを摂取すると収縮期血圧および拡張期血圧ともに、血圧値が降下したという結果があります。そのため、高血圧の治療にも有効だとされています。

参考:高血圧関連の研究論文が掲載されるHypertension Researchより

「ナットウキナーゼ」の血栓溶解作用以外の効果は?

  • 血流改善作用(肩こりなどの緩和)
  • 血圧降下作用

ナットウキナーゼは老人性痴呆症の予防も?!

老人性痴呆症には、原因不明のアルツハイマー病と、脳血管障害による2種類があります。

日本人に多いのは脳血管障害によるものですが、その予防に納豆が非常に効果があると言われています。
ナットウキナーゼの発見者である倉敷芸術科学大学の須見洋行教授(医学博士)によると、ナットウキナーゼには血の巡りを良くして頭の回転を早める働きがあるということです。

アメリカでの実験では、レシチンを充分に摂った人の記憶力が約25%も上がったというデータがあります。レシチンは、脳の神経細胞の伝達物質であるアセチルコリンを産出することで注目されている成分です。
納豆には、ナットウキナーゼもレシチンも多く含まれているため、相乗効果でよりその効果の高まりに期待ができます。

参考:書籍「野菜がクスリになる50の食べ方」

納豆は骨粗鬆症の予防にも?

また、納豆をよく食べる習慣がある女性と、そうでない女性とを比べてみると、ビタミンK2の濃度が高いという調査結果もあります。
このことから、納豆は女性に多い骨粗鬆症の予防にも役立つとされています。

ビタミンK2は、骨とカルシウムを結びつける接着剤のような役目があり、骨を強くする作用があります。そのため、ビタミンK2を多く含む納豆を多く食べることで、骨を強くして骨粗鬆症を予防することにもつながります。

参考:書籍「野菜がクスリになる50の食べ方」

ナットウキナーゼを効果的に摂る方法

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ナットウキナーゼの血栓予防を期待するには、日中よりも夜に納豆を食べる方が効果的です。
それは、血液が固まりやすくなる時間帯が、夜中から朝方にかけてだからです。心筋梗塞の発症が最も多くなるのもこの時間帯です。

ナットウキナーゼの働きは、食後2時間から効き始め、8〜12時間と長く作用します。
そのため、血栓に不安がある場合には、夕食時に納豆を食べるようにすると効果が期待できます。

「ナットウキナーゼ」の効果的な摂取方法
ナットウキナーゼの効果は、食後2時間くらいから効き始め、8~12時間その作用が持続する。
そのため、血栓予防には夕食に納豆を食べるのが効果的。

参考:書籍「野菜がクスリになる50の食べ方」

ナットウキナーゼの血栓予防効果については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

納豆はご飯と一緒に食べるのがおすすめ

納豆はご飯と一緒に食べることで相乗効果が生まれます。それは、必須アミノ酸の機能がうまく働くためです。

精製された白いご飯は、必須アミノ酸のうちリジンが極端に少なくなります。必須アミノ酸は、ある一定の値に及ばないものが1種類でもあると、他の全てのアミノ酸の機能を下げてしまいます。
そのため、食事の際には足りない必須アミノ酸を補い、バランスよく摂取することが重要になります。

納豆には、精白米に不足しているリジンが多く含まれています。ご飯と納豆を一緒に食べることで、必須アミノ酸をバランスよく摂取することができます。

納豆を摂取する際の注意点

ワルファリン服用中は納豆を控える

血栓予防でワルファリンを服用している場合、「ビタミンK2の拮抗作用」によって効果が減弱されるため納豆を控える必要がある。

納豆には、血栓の溶解を促す成分「ナットウキナーゼ」が含まれている反面、血液凝固を促進する「ビタミンK2」も含まれています。
そのため、血栓予防の薬を処方されて飲んでいる人は注意が必要です。

血液を固まりにくくする医薬品「ワルファリン(ワーファリン等)」を服用している場合、「ビタミンK2の拮抗作用」によって効果が減弱されます。
そのため、ワルファリンを服用している場合には、納豆などのビタミンK2を多く含む食品の摂取は制限されます。
薬を処方されている人は、納豆を摂取する際には、担当の医師に相談するようにしましょう。

ナットウキナーゼには、血流を促進して血栓を予防したり、女性にも嬉しい効果が期待できます。
サラサラ効果を期待したい方は是非、普段の食事で納豆を積極的に摂り入れてみてはいかがでしょう?

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