正常な血圧値とは?年齢別の血圧一覧

血圧は加齢とともに高くなる傾向にあります。そのため、年齢によって正常な血圧値も変わります。
そこで今回は、年齢別で血圧の正常値はどのように変わってくるのか紹介したいと思います。

年齢別の正常な血圧値

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」によると、年齢別の正常値は分けられておらず、全ての人に対して「収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧85mmHg未満」を正常値としています。
しかし、加齢によって血圧は上がっていくものです。年齢別の正常値は定められていませんが、年齢別での平均血圧値を正常値と考えるといいでしょう。

年齢別の血圧の平均値

30代 40代 50代 60代 70代
男性 124/79mmHg 130/84mmHg 138/85mmHg 142/84mmHg 146/80mmHg
女性 114/71mmHg 123/77mmHg 133/81mmHg 140/82mmHg 145/79mmHg

 

この血圧の平均値の人の割合は、年齢とともに減少していきます。

年齢別の正常値の割合

30代 40代 50代 60代 70代
男性 62% 41% 31% 22% 18%
女性 85% 65% 43% 26% 19%

そして、60歳代になると約50%以上の割合で、高血圧となる人が増えるのです。
厚労省の国民栄養調査によると、「70歳以上の約75%は高血圧症」だと報告されています。

年齢別の高血圧の割合

30代 40代 50代 60代 70代
男性 21% 36% 44% 56% 65%
女性 5% 18% 37% 51% 61%

実際に治療が必要となる「高血圧のガイドライン」については、こちらの記事を参考にして下さい。

 

日本人は高血圧になる人が多い

厚生労働省が行った「第5次循環器疾患基礎調査」によると、日本人の30歳以上で、男性が半分以上、女性で40%近くの人が高血圧であると報告されています。
また、加齢とともに高血圧になる割合が増えていくのも、先に記した表でわかると思います。
厚生労働省が進める「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」では、日本人の収縮期血圧が平均2mmHg下がると、脳卒中による死亡者の数が約9000人減ると試算されています。

突発的な発作や重大な病気を引き起こさないためにも、加齢によって血圧が高くなる前に、うまく血圧をコントロールすることが必要です。
そのためにも、普段の生活の中で血圧が上がるような習慣を見直していくことが大切なのです。

子供の高血圧が増えている?!

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高血圧になるのは高齢者ばかりではありません。近年では、子供の生活習慣病が増えてきて、社会問題のひとつとなっています。
子供の高血圧は、病気が原因で起こる二次性高血圧症と、原因が特定できない本態性高血圧症に分かれ、大部分が軽度の高血圧症です。

子供の高血圧の発症頻度は、小中学生が0.11%程、高校生で3%程です。成人以降に比べるともちろん少ないですが、高校生では100人に約3人が高血圧を発症していることになるのです。

小児・青年期の健診用の高血圧基準

収縮期血圧(最高) 拡張期血圧(最低)
幼児 ≧120mmHg ≧70mmHg
小学校(低学年) ≧130mmHg ≧80mmHg
小学校(高学年) ≧135mmHg ≧80mmHg
中学校(男子) ≧140mmHg ≧85mmHg
中学校(女子) ≧135mmHg ≧80mmHg
高等学校 ≧140mmHg ≧85mmHg

このような背景には、高カロリー・高脂質食の増加、屋外での運動量の低下などライフスタイルの変化にあります。
生活習慣病を発症する子供には、ファーストフードやスナック菓子、清涼飲料水を過剰に摂取しているケースが多いのです。

子供の高血圧の場合、二次性高血圧症では原因となる病気の治療が必要ですが、本態性高血圧症では、生活習慣の改善を行って血圧を下げる自己療養が必須となります。成長期であることから、できるだけ薬物療法は避ける必要があります。

加齢によってある程度、血圧が高くなるのは避けられません。しかし、年齢に関係なく血圧を上げるような生活を続けていると、若い人でも高血圧を発症してしまうのです。
そうならないためにも、毎日の食事や運動習慣などで生活を改善していく心がけが大切になります。

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