オリーブオイルで血圧が下がる?!血管の若さを保つ作用
高血圧の予防で気をつけたいのが、脂質の摂り過ぎです。しかし、オリーブオイルは高血圧の人にとって、積極的に摂りたい脂質です。それはどうしてでしょう?
今回は、「オリーブオイルが血圧対策にどのような効果があるのか?」詳しく紹介します。
オリーブオイルで血圧が下がる?!
脂質の摂り過ぎは、血中のコレステロールを増やして動脈硬化の原因や、肥満につながります。
そのため、食事で摂る油は、量よりも質を重視して選ぶ必要があります。
豊富なオレイン酸で高血圧を予防
一般的によく使われるサフラワー油や大豆油などの植物油は、リノール酸の含有量が多くなります。過剰に摂取すると、悪玉コレステロールを増やして高血圧や動脈硬化の原因になります。また、善玉のHDLコレステロールを減らして、免疫力を低下させてしまいます。
これに対してオリーブオイルは、70%以上もオレイン酸が豊富に含まれます。
オレイン酸には、悪玉のLDLコレステロールを減らして、善玉のHDLコレステロールを増やす作用があります。そのため、血管の老化を防いで血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
- 摂り過ぎると良くない油
リノール酸(サフラワー油、大豆油、コーン油などの植物油) - 積極的に摂りたい油
オレイン酸(オリーブオイル、菜種油、ナッツ類)
- オリーブオイルには70%以上ものオレイン酸が豊富に含まれる。
- 悪玉のLDLコレステロールを減らして、善玉のHDLコレステロールを増やす作用がある。
ドロドロ血液を防いで血管の若さを保つ
また、オリーブオイルにはポリフェノールも豊富に含まれています。
ポリフェノールには、活性酸素を抑制して悪玉コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。そのため、血液がドロドロになるのを防いで、血管が老化するのを予防します。
それによって、血管の若さを保つことにつながり、高血圧や動脈硬化を予防する効果があります。
- 豊富なポリフェノールで活性酸素を抑える
- 悪玉コレステロールの酸化を防ぐ
- 血液がドロドロになるのを予防
- 血液をサラサラにして血管の若さを保つ
他にも、毎日の食事で積極的に摂りたい「血管に良い食べ物」を、こちらの記事で紹介していますので、参考にして下さい。
オリーブオイルの効果的な摂り方
高血圧の予防に積極的に摂り入れたいオリーブオイルですが、効果的に摂るにはどうしたらいいのでしょう?
オリーブオイルは種類別で使い分ける
オリーブオイルには、純度の高いエクストラバージンオリーブオイル(EX)と、ブレンドしたピュアオリーブオイルがあります。
ドレッシングなど生でそのまま摂る場合には、なるべく質の高いエクストラバージンを選ぶようにするといいでしょう。一方、炒め物などの加熱する料理には、ピュアオリーブオイルを使うのがおすすめです。
- エクストラバージンオリーブオイル(EX)
ドレッシングなど加熱せずに生で摂る場合に用いる - ピュアオリーブオイル
炒め物など加熱して調理する場合に用いる
オリーブオイルのドレッシングで血圧対策
血圧対策におすすめの、オリーブオイルを使ったドレッシングを紹介します。
今回は、オリーブオイルと合わせて、玉ねぎとバルサミコ酢を使ったドレッシングです。
オリーブオイルとバルサミコ酢を使った南欧風のドレッシングを作ります。
さっぱりとした酸味で、サラダはもちろん、温野菜や魚、肉料理にも合います。
【材料】
- 玉ねぎ 1/4個
- オリーブオイル 1/4カップ
- バルサミコ酢(好みの酢) 1/8カップ
- 塩 小さじ1/5
【作り方】
- 玉ねぎをみじん切りにする。
- オリーブオイルとバルサミコ酢を混ぜる。
- 2に玉ねぎと塩を加えて混ぜる。
玉ねぎは血液をサラサラにする代表的な野菜です。有効成分ケルセチンが脂質の排泄や血圧を調整する働きがあります。
酢には有機酸やアミノ酸が豊富に含まれているので、血液循環を良くして血圧の上昇を抑える効果があります。
そのため、オリーブオイルに玉ねぎと酢を加えて作るドレッシングは、血管の老化を防いで高血圧の予防におすすめです。
高血圧を予防するためには、オリーブオイルなどの血管に良い食べ物を、毎日の食生活で積極的に摂り入れるようにするといいでしょう。
しかし、仕事や家事に追われて、なかなか自宅で食事を作る機会が少なくなる場合もあります。
普段の食事は外食やコンビニ弁当が多くなるという人には、手軽に摂れるサプリで栄養を補給する方法もあります。
こちらの記事では、血圧対策におすすめのサプリメントを紹介しています。それぞれの成分や品質を検証して、おすすめできるものを厳選していますので、参考にして下さい。
血管の老化を防ぐためには、油は質を重視して選ぶことが大切です。
高血圧を予防するためにも、家にある油をオリーブオイルに変えてみてはいかがでしょう?