リンゴ酢の効果はこんなにも?!厳選10をピックアップ
お酢には様々な健康効果があります。最近では、血糖値や血圧対策としても、お酢の効果が話題となっています。
お酢といっても、純米酒や黒酢など様々な種類があります。中でも、果実酢として人気なのが「リンゴ酢」です。リンゴ酢は穏やかな酸味と香りが特徴で、日々の食事に摂り入れやすいことが人気の理由です。
そこで今回は、「リンゴ酢」を摂取することで期待できる健康効果をピックアップして紹介します。
目次
リンゴ酢で期待できる効果とは?
疲労の回復や、血液サラサラ効果があるこでよく知られるお酢ですが、期待できる効果はそれだけではありません。
体の健康を維持するための効果から美容まで、厳選した10の効果を詳しく紹介します。
リンゴ酢で血液サラサラ
お酢の血液サラサラ効果は、豊富な「アミノ酸」にあります。
リンゴ酢にも、リジン、アラニン、ロイシンなどのアミノ酸が豊富に含まれています。そのため、コレステロールが血管に溜まるのを防ぐ“善玉コレステロール”を増やして、“悪玉コレステロール”を減らす働きがあります。
また、「クエン酸」も豊富に含まれるため、脂質の代謝を活発にして、余分な脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
これらの作用によって、ドロドロになった血液をサラサラにする効果が期待できます。
- ドロドロ血液の原因である中性脂肪やコレステロールを減らして、血液をサラサラにする。
リンゴ酢でカルシウムの吸収をアップ
高血圧を予防するためには、カルシウムの摂取を増やすことが大切です。
しかし、カルシウムは体内で作ることができないため、吸収されにくい性質があります。
そこでおすすめしたいのが、食事でリンゴ酢を摂り入れることです。
お酢の主成分「酢酸(さくさん)」には、カルシウムの吸収を高める働きがあります。また、骨形成を促す効果もあります。
そのため、カルシウムを多く含む食材と一緒に、リンゴ酢を摂り入れることで、カルシウムの吸収をアップすることができます。
- カルシウムと化合すると、吸収率の良い酢酸カルシウムに変化する。
- 骨形成を促す効果がある。
- 食材に含まれるカルシウムを引き出す作用がある。
他にも、リンゴ酢には高血圧の予防に優れた効果があります。こちらの記事では、リンゴ酢の高血圧予防効果を紹介していますので、参考にして下さい。
リンゴ酢で血糖値を下げる
リンゴ酢は血糖値対策にも優れた効果があります。それは、お酢の主成分である「酢酸」に、糖の吸収をゆるやかにする作用があるためです。
また、豊富に含まれる「クエン酸」には、体内での糖質利用率を高めて、エネルギーに変える働きがあります。
これらの作用によって、リンゴ酢を摂取することで、血糖値の上昇を抑える効果が期待できるのです。
- 胃の動きを遅くして、糖の吸収をゆるやかにする働きがある。
- 体内での糖質利用率を高めて、エネルギーに変える働きがある。
こちらの記事で、血糖値の上昇を予防するための、リンゴ酢の効果的な摂取方法を紹介しています。血糖値が気になる方は是非、参考にして下さい。
リンゴ酢の疲労回復効果
お酢の疲労回復効果はよく知られていますが、それには「乳酸を分解する作用」があるためです。
激しい運動をした後など、体内に乳酸が残ります。これは、消費されたエネルギーの燃えカスのようなものです。
乳酸が体内に溜まると、疲れを感じやすくなり、それが疲労の原因となります。
- 激しい運動をした後などに、体内に乳酸が残る。乳酸が体内に溜まると、疲れを感じやすくなる。
クエン酸は、乳酸を化学反応によって、水と炭酸ガスに分解して、新たなエネルギーを生み出します。
そのため、スポーツをした後にお酢を摂取することで、疲れが残りにくくなります。
- リンゴ酢に含まれるクエン酸には、乳酸を化学反応によって、水と炭酸ガスに分解する働きがある。
リンゴ酢で腸内環境を改善
リンゴ酢には、腸内環境を改善する効果も期待できます。
腸内環境が悪くなるのは、疲れやストレス、食生活の乱れなどによって、腸内細菌のバランスが崩れることが原因です。
腸内環境が悪くなると、便秘や下痢を引き起こします。
- 疲れやストレス、食生活の乱れによって、腸内細菌のバランスが崩れることが原因。
また、お酢には殺菌作用があるため、腸内環境を整える効果があります。
- 酸味が味覚や臭覚を刺激して、唾液の分泌や胃液の分泌を促進して、食べ物の消化吸収をアップする。また、殺菌作用により、腸内環境が整う。
ただ、お酢はそのままでは刺激が強いため、薄めたり空腹時を避けて摂取するよう注意して下さい。
リンゴ酢の美容効果
リンゴ酢には、女性に嬉しい美容効果も期待できます。
美肌に欠かせないのが、お肌の潤いですよね? お肌の潤いは、皮膚表面の角質層にある天然保湿因子「NMF」が保っています。この「NMF」を構成する成分は、半分近くがアミノ酸でできています。
リンゴ酢には、アミノ酸が豊富に含まれています。そのため、毎日の食事で積極的にリンゴ酢を摂り入れることで、美肌効果も期待できるのです。
- 肌の潤いは、皮膚表面の角質層にある天然保湿因子「NMF」が保っている。
- 「NMF」を構成する成分の半分近くがアミノ酸でできている。
黒酢は長期間熟成・発酵して造られるため、他の食酢に比べてアミノ酸が数倍も多く含まれています。
そのため、お肌の内側からしっかりとNMFを補給することができます。しっかり美肌対策するには、黒酢を利用するといいでしょう。
こちらの記事では、「黒酢」の有効成分とおすすめの飲み方を紹介しています。また、手軽に黒酢成分を摂れるおすすめのサプリも紹介しています。是非、参考にして下さい。
リンゴ酢の減塩効果
高血圧の予防に、塩分を控える食事を心がけている方も多いのではないでしょうか?
塩分の摂り過ぎは、高血圧だけではなく、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れもあります。そのため、普段の食事では、塩分を摂り過ぎないよう注意することが大切です。
そこで料理に活用したいのが、リンゴ酢です。
お酢を調味料として加えると、塩味をより強く感じさせる効果があります。また、料理の味を引き立てて風味を増す作用もあります。
塩分を控えた料理は、薄味で味気なく感じることもありますよね? そんな時に、リンゴ酢を調味料として加えることで、塩分を控えても風味がアップするので、美味しくいただくことができます。
日本人は全体的に塩分の摂取量が多いと言われてます。しかし、お酢を多く摂っている地域では、塩の消費量が少ないというデータがあります。
例えば、あえ物にはしょうゆの代わりに、リンゴ酢で作った三杯酢を使います。煮物には、しょうゆや塩を減らして、代わりにお酢を加えます。こんなちょっとした工夫で、塩分の摂取量を減らすことができます。
そのため、お酢は減塩に最適な調味料になります。
- あえ物には、しょうゆの代わりに、リンゴ酢で作った三杯酢を使う。
- 煮物には、しょうゆや塩を減らして、お酢を大さじ1くらい加える。
参考書籍:「体に効く!酢をおいしくたっぷり食べるレシピ」
高血圧を予防するためには、減塩効果のある食べ物を積極的に摂ることも大切です。
こちらの記事では、高血圧予防に効果的な食べ物を紹介していますので、参考にして下さい。
リンゴ酢で食中毒を予防
湿気の多くなる梅雨や、蒸し暑い夏になると気をつけたいのが、食中毒です。
お酢には、強力な殺菌作用や防腐作用があります。そのため、食中毒予防に気をつける季節には、積極的に活用したいですね。
- 細菌の成分であるタンパク質を編成し死滅させる作用がある。
お酢の殺菌作用は、腸内でもその力を発揮します。大腸菌などの有害細菌を減らす働きや、消化吸収を高める作用もあります。
日本では古くから、酢漬けや酢じめ、酢洗いなどの調理法が活用されてきました。それは、お酢の殺菌作用で食材の保存性を高めるためです。
普段から酢の物を多く食べていると、風邪や食中毒になりにくいと言われています。これは、身体に入ってきた病原菌を、お酢が殺菌する効果があるためです。
風邪や食中毒を予防するためにも、是非、リンゴ酢を活用したいですね。
参考書籍:「体に効く!酢をおいしくたっぷり食べるレシピ」
リンゴ酢でストレス対策
ストレスが溜まると、体調を崩すことが多くなります。これは、ストレスを感じると体内のビタミンCが大量に消費されるからです。
そのため、ストレスは様々な体調不良を起こす原因となります。
ストレスでビタミンCの消費を防ぐには、リンゴ酢が有効です。
ビタミンCは、もともと熱や酸素に弱い特徴がありますが、お酢の酸性にはビタミンCの破壊を弱める働きがあります。
- お酢の酸性にはビタミンCの破壊を弱める働きがある。
例えば、ビタミンCが豊富な野菜をゆでる時に、お湯にリンゴ酢を加えます。そうすることで、ビタミンCの破壊を防ぐことができます。
また、緑黄色野菜と魚貝を合わせたマリネを作る際にリンゴ酢を加えます。そうすると、ビタミンCをたっぷり補給することができて、ストレスに強い体作りができます。
- お酢の酸性には、ビタミンCの破壊を弱める働きがある。
- ビタミンCが豊富な食材をリンゴ酢と一緒に調理することで、ビタミンCの破壊を防いで補給できる。
リンゴ酢のダイエット効果
肥満は高血圧の原因や、心臓に大きな負担をかけます。そのため、肥満を解消することは健康のためにも大事になります。
しかし、極端なダイエットは心身の健康を損ねることにもなります。
そこでおすすめしたいのが、リンゴ酢です。お酢は、バランスよく健康的なダイエットをするためには、理想的な食材です。
- 炭水化物や糖質が脂肪細胞に変化するのを防ぐ
- できてしまった脂肪細胞を分解する働きがある
- 余分な栄養分の消化吸収を抑える
- 摂取した栄養分のエネルギーへの代謝を促進する
- 利尿効果がある
先に紹介している「血糖値対策」としても、リンゴ酢は効果的です。肥満や血糖値が気になる方は是非、夕食時にリンゴ酢を摂り入れてみて下さい。
リンゴ酢の効果的な使い方
様々な健康効果が期待できるリンゴ酢ですが、より効果的に摂る方法を紹介します。
リンゴ酢でビタミンC・ミネラルを摂取
ビタミンCは、美容や健康に欠かせない栄養素ですが、お酢を使うと効率よく摂取することができます。
- 果物や生野菜に多く含まれる
- 熱に弱く、酸化しやすい、アルカリ性に弱いのが特徴
- 体内で作ることができないため、食物から摂取する必要がある
ブロッコリーやピーマンなどの、ビタミンCが豊富な緑黄色野菜と一緒にリンゴ酢を加えることで、ビタミンCをしっかり補給できます。
- 緑黄色野菜を使ったサラダに、リンゴ酢を入れたドレッシングをたっぷりかける。
- ビタミンCが豊富な野菜に、リンゴ酢を使ってピクルスを作る。
- 手羽先の煮物にリンゴ酢を使う
- アジの南蛮漬けにリンゴ酢を使う
リンゴ酢で食欲増進
お酢は食欲のないときに活用すると、さっぱりとした酸味と香りで食欲を増進させる効果もあります。
- お酢のさっぱりした酸味が、唾液や胃液の分泌を促す
- 食欲を増進させて食物の消化吸収を助ける
お酢の酸味は味覚や臭覚を刺激して、脳の食欲をコントロールする摂食中枢に働きかけて、食欲を増進させます。
気温が高くなる夏には、特に食欲が低下しがちです。冷たいものを飲んだり食べ過ぎたりして、胃液が薄くなることで食欲が低下します。
そんな時には、料理にリンゴ酢を利用することで、自然と食欲がアップするでしょう。
リンゴ酢で肉・魚がやわらかくなる
お酢には健康効果以外にも、食材を美味しく食べやすくする効果もあります。
肉や魚料理にお酢を加えると、肉をやわらかくして食べやすくする働きがあります。
魚を酢で煮ると、骨までやわらかくして丸ごと食べることができます。また、カルシウムの吸収も良くなります。
- お酢には、肉や魚などの素材をやわらかくする作用がある。
- 魚を酢で煮ると、骨までやわらかくして丸ごと食べることができる。
お酢は、魚や肉料理との相性がいいので、積極的に活用したいですね。
健康効果に加えて、素材を食べやすく美味しくしてくれるのがリンゴ酢です。是非、毎日の食卓に活用してみて下さい。