脂質異常症となる原因は?予防のための生活習慣


脂質異常症となる原因

脂質異常症は肉類などの脂質を控えるだけでは予防できない?

食事には気をつけているつもりでも、健診で脂質異常症と診断されることがあります。
脂質異常症は、肉類などの脂肪分を控えるだけでは予防できないのです。また、肥満の人にだけ起こるものとは限りません。

脂質異常症は、いったいどのようことが原因で起こるのでしょう?
また、予防するためには何を気をつけたらいいのか、詳しく見てみてましょう。

脂質異常症はどうして起こるのか?

脂質異常症(高脂血症)は、血中の悪玉(LDL)コレステロール中性脂肪など、体にとって悪い脂質が異常に増える状態です。

脂質異常症

血中のLDLコレステロール値や中性脂肪値が高くなる状態。

コレステロールは脂質の一種で、悪玉と善玉があります。両方とも体にとっては必要な脂質ですが、そのバランスが重要です。
また、コレステロール全体の70〜80%は体内で合成され、残りの20〜30%は食品から摂取されています。そのため、コレステロールの多い食品を摂り過ぎないことも大切ですが、体内で過剰に作り出さないようにすることも重要です。

内臓脂肪の増加が脂質異常症の最大の原因?

内臓脂肪型肥満

脂質異常症となる肥満タイプは、お腹周りに脂肪が蓄積される「内臓脂肪型肥満」が問題になる。

肥満は体のどの部分に脂肪が多くつくかによって、2つのタイプに別れます。
下腹部、腰、太もも、お尻まわりなど、下半身に脂肪が蓄積するタイプを「皮下脂肪型肥満」と言います。これは、洋梨型肥満で男性より女性に多く見られる傾向があります。
一方、お腹の内蔵周りを中心に上半身に脂肪がつくタイプが、「内臓脂肪型肥満」です。こちらはリンゴ型肥満で、中高年の男性によく見られるタイプです。

そして、脂質異常症となる問題の肥満タイプが、「内臓脂肪型肥満」です。
内臓脂肪型肥満かどうかは、立ったままの姿勢でへそ周りを測って判断します。

内臓脂肪型肥満の測定基準

へそ周りを測って以下の数値なら、内臓脂肪が蓄積していると考えられる。

  • 男性は85cm以上
  • 女性は90cm以上
内臓脂肪型が蓄積されると問題になるのが、様々な役割をもつ生理活性物質の分泌バランスが崩れ、その働きが低下することです。

生理活性物質は脂肪細胞から分泌されるもので、その働きによって悪玉と善玉に分かれます。

生理活性物質

  • 悪玉アディポサイトカイン
    インスリンの感受性を悪化させる
    血管の炎症や血栓を作りやすい状態を引き起こす
  • 善玉アディポサイトカイン
    血糖値をコントロールしやすくしたり、動脈硬化を抑える働きがある。
内蔵脂肪が蓄積され過ぎると、善玉アディポサイトカインの分泌が減り、悪玉アディポサイトカインが過剰に分泌されます。そうすると、インスリンの働きが妨げられて、筋肉や脂肪組織に中性脂肪の取り込みが悪くなります。
このような内臓脂肪の蓄積によって起こる代謝異常が、「脂質異常症」を起こす最も大きな原因となるのです。

脂質異常症の原因となる食事とは?

高カロリー・高脂質の食事

外食やコンビニ弁当、ファーストフードが増える食事は、高カロリー・高脂質の食事となる。

脂質異常症となる原因には、日々の食生活が大きく関係してきます。
コレステロールの多い食べ物を摂り過ぎたり、体によくない脂肪を過剰に摂取することが原因となります。
また、糖質の摂り過ぎやカロリーの高い食事も内蔵脂肪を増やす原因です。糖分は過剰に摂取すると、細胞に脂肪として蓄積されます。

脂質異常症の原因となる食事

  • コレステロールの多い食べ物の摂り過ぎ
  • 体に良くない脂肪(飽和脂肪酸)の過剰摂取
  • 糖質の摂り過ぎ
  • カロリーの高い食事
外食やコンビニ弁当、ファーストフードには体にとって良くない脂肪である“飽和脂肪酸”が多く含まれています。更に、塩分も多く高カロリーで高脂肪のものが多いです。

また、食事代わりや間食に甘い食べ物を多く摂るのも、高カロリーで糖分の過剰摂取となるため良くありません。
このような食事が増えると、良質なタンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルが不足して栄養バランスも悪くなり、血中脂質を増やす原因となります。

血中脂質が高くなる食生活

  • 外食やコンビニ弁当、ファーストフードをよく食べる
  • 食事代わりや間食に甘い物を多く摂る
  • 肉類中心の主菜で魚を食べる機会が少ない
  • 野菜や果物、大豆製品、海藻類が足りていない食事

脂質異常症は食事以外にも原因が?

脂質異常症になる原因は食事以外にもあります。
運動不足になると内臓脂肪型肥満になりやすいです。内蔵脂肪が蓄積されると、体の中の余分なコレステロールを回収する善玉(HDL)コレステロールが減少します。
更に、タバコも善玉コレステロールを減らす要因になります。

また、仕事などで帰宅時間が遅くなり、遅い時間に夜食を摂るの脂肪が増える要因となります。
就寝前の食事は、エネルギーが消費されず体に蓄積されやすいからです。

このような生活習慣を続けていると、食事で脂質を控えていても血中脂質が高くなりやすいのです。

脂質異常症を改善するには?

脂質異常症の改善には、食生活が最も重要になりますが、それと合わせて適度な運動習慣や禁煙も必要です。

血中脂質を減らすには

  • 高カロリー・高脂肪の食事を控える
  • 就寝前の夜食を控える
  • バランスのとれた規則正しい食生活
  • 適度な運動習慣
  • 禁煙
また先で述べているように、内臓脂肪の蓄積によって起こる「代謝異常」が脂質異常症に大きく影響します。
そのため、内蔵脂肪を減らすことで生理活性物質の働きが良くなり、代謝異常の改善につながります。

内臓脂肪は増えやすい脂肪ですが、運動によって燃焼しやすい脂肪でもあります。定期的な運動習慣を行い、減量することで内臓脂肪を減らすことができます。

脂質異常症を改善するための食事

青魚のEPA、DHA

青魚に多く含まれるEPA、DHAは、良質な不飽和脂肪酸で脂質異常症の改善に効果的な食べ物。

脂質異常症を改善するには、食生活の見直しが大切になります。その中では、コレステロールなどの脂質やカロリーを抑えることが大事ですが、逆に積極的に摂りたい食べ物があります。

脂質異常を改善する食べ物

  • 魚に含まれるEPA・DHA
  • 大豆製品などの良質なタンパク質
  • 海藻類などの食物繊維
サバやイワシなど青魚に多く含まれるEPA(イコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、良質な不飽和脂肪酸になります。悪玉のLDLコレステロールを減らしたり、中性脂肪の合成を抑える働きがあります。

また、大豆製品などの植物性タンパク質は、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがある良質なタンパク質です。
更に、海藻類などの食物繊維には、コレステロールや中性脂肪が腸内で吸収されるのを妨げる働きがあります。
そのため、このような食べ物を毎日の食事に積極的に摂り入れることで、脂質異常症の改善に効果が期待できます。

脂質異常症を改善するための食事については、こちらでも紹介していますので参考にして下さい。

脂質異常症は日々の食事や運動などの生活習慣が原因で起こります。そのため、生活習慣を見直して改善することが大切です。
脂質異常症はそのまま放置しておくと、動脈硬化の進行にもつながり、心筋梗塞脳梗塞などの重大な病気の発症原因となります。このような病気は生命に関わるだけではなく、後遺症も深刻です。
早い段階で予防に取り組むことは、今後の健康な生活を送るためにも意義は深いでしょう。


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