豆乳ヨーグルトの効果とは?他のヨーグルトとの違い
ヨーグルトは腸内環境を良くしたり、花粉症にも効果的な健康食品として人気です。
そんなヨーグルトには、様々な種類があります。中でも、豆乳で作る「豆乳ヨーグルト」は、健康に気遣う人たちに近年、注目されている食べ物です。
そこで、豆乳ヨーグルトは他のヨーグルトと何が違うのか?また、豆乳ヨーグルトを食べることで期待できる健康効果について、詳しく紹介します。
目次
豆乳ヨーグルトにはどんな効果が?
豆乳ヨーグルトは、豆乳を乳酸菌で発酵させて作るヨーグルトです。
- 豆乳を乳酸菌で発酵させて作るヨーグルト
ヨーグルトは発酵食品なので、それぞれ発酵の元となるものがあります。牛乳から作るヨーグルトと豆乳ヨーグルトでは、この発酵の元が異なります。
豆乳ヨーグルトと他のヨーグルトとの違い
一般的な牛乳のヨーグルトは、牛乳の乳頭を栄養にして、乳酸菌を発酵させて作られます。
豆乳ヨーグルトでは、大豆に含まれるオリゴ糖を栄養にして発酵させます。
そのため、牛乳から作るヨーグルトは動物性で、豆乳ヨーグルトは植物性になります。
- 一般的なヨーグルト(動物性)
牛乳の乳糖を栄養に、乳酸菌を発酵させたもの - 豆乳ヨーグルト(植物性)
大豆のオリゴ糖を栄養に、乳酸菌を発酵させたもの
動物性乳酸菌」と「植物性乳酸菌」の違い
牛乳から作るヨーグルトの乳酸菌は、「動物性乳酸菌」になります。
通常、一般のヨーグルトに含まれる乳酸菌は、製造過程もしくは消化器官でほとんどのものは死滅してしまいます。ただ、中には死滅しても効果のある乳酸菌もあります。
一方の豆乳ヨーグルトには、「植物性乳酸菌」が含まれます。
植物性乳酸菌は、野菜や豆類や穀類などの植物素材を発酵してできる乳酸菌です。他にも、大豆から作る味噌やしょうゆ、納豆などが植物性乳酸菌を含む食品です。
- 「動物性乳酸菌」を含む食品
牛乳から作るヨーグルト、チーズなど - 「植物性乳酸菌」を含む食品
豆乳ヨーグルト、味噌、漬け物、しょうゆ、納豆、キムチなど
豆乳ヨーグルトは植物性乳酸菌が豊富!
「植物性乳酸菌」を含む食品を見ると、日本人が昔からよく食べてきたものばかりですね。
そのため、植物性乳酸菌は日本人の腸内環境に馴染んでいる乳酸菌でもあるのです。
- 野菜や豆類や穀類などの植物素材を発酵できる乳酸菌。
- 昔から、漬物や味噌、醤油などの発酵食品に利用されており、日本人のお腹になじんだ乳酸菌。
豆乳ヨーグルトには、この植物性乳酸菌が豊富に含まれることがわかっています。
- 1g辺りに18億個もの植物性乳酸菌が含まれる。
参照:社団法人東京都食品衛生協会東京食品技術研究所による成分分析結果
「ゆほびか(2013年10月号)」に記載
豆乳ヨーグルトで期待できる効果
豆乳には元々、整腸効果のあるオリゴ糖が含まれます。そのため、豆乳を発酵して作られる豆乳ヨーグルトでは、更にその効果が高まります。
また、整腸効果によって腸内環境が整うことで、免疫力のアップや、アレルギー症状の緩和にも効果的です。
他にも、大豆に豊富に含まれるイソフラボンやレシチン、サポニンなどの成分によって、女性ホルモンの活性化や、コレステロールの減少効果にも期待できます。
- 腸内環境が整う
豆乳の植物性たんぱく質や食物繊維、ヨーグルトの整腸作用で腸内環境が改善され、腸内の悪玉菌を減らし、便秘を解消。更には美肌や内臓の循環にも効果がある。 - 免疫力がアップ
腸内環境が整うこで免疫力がアップする。
ヨーグルトを継続して食べ続けることで、アレルギー疾患の予防にも効果的。 - 美容・ダイエットにも効果的
大豆に豊富に含まれるイソフラボン、サポニン、レシチンにより、女性ホルモンの働きが活性化やコレステロールの減少にも効果的。
豆乳ヨーグルトを食べ始めると、「便秘の改善」や「肌の調子が良くなった」「花粉症の症状が軽くなった」などといった効果を感じる人が多いようです。これらは全て、腸内環境が改善されることとつながっています。
腸内環境と免疫力の関係については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。
豆乳ヨーグルトは毎日食べることで効果が?!
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、体内に定着することはほとんど無く、長くても二週間程度で便と一緒に排出されます。そして、乳酸菌による働きは体内に存在する間は効果を発揮しますが、排出されるとその効果も期待できません。
そのため、効果を持続させるためには、継続して豆乳ヨーグルトを食べる必要があります。
1日に食べる量の目安としては、200mlくらいを食後に食べるようにするといいでしょう。
- 約200mlを目安に毎日、食後などに食べる。
豆乳ヨーグルトの作り方
豆乳ヨーグルトは市販品で販売されているものもありますが、手作りでも簡単に作ることができます。
- 市販品で販売されているものもあるが、自分で作ることもできる。
- 豆乳と種菌(乳酸菌)を混ぜる。
- 常温(15~20℃程度)で、一晩から1日そのまま放置して発酵させる。
- 液体が固まったら出来上がり。
豆乳ヨーグルトは食べて減った分を、その都度、豆乳を足して混ぜておきます。そうすると、寝かせることでどんどん増やすことができます。
最近では、自家製の豆乳ヨーグルトとして、「TGGヨーグルト」と呼ばれるものが流行っています。これは、玄米を種菌にして発酵させて作るヨーグルトです。
- 自家製豆乳ヨーグルトとして流行したもので、玄米を種菌にして作る。
父親の動脈硬化の改善に、先ず取り入れたのが“免疫力を高める食生活”です。その中の一つが、この豆乳ヨーグルトです。その効果については、こちらの記事で紹介していますので、参考にして下さい。
自分で作るのは面倒だと思われる方は、市販品のものを試してみるのもいいでしょう。
- 豆乳で作ったヨーグルト/トーラク株式会社(トクホ:特定保健用食品)
- 豆乳グルト/マルサンアイ株式会社
まとめ
豆乳ヨーグルトの効果については、近年注目され始めて、雑誌やメディアでも取り上げられることが多くなっています。
しかし、豆乳ヨーグルトに含まれる「植物性乳酸菌」は、昔から日本人が摂り入れていたものです。そのため、日本人の腸内環境と相性の良いものです。
発酵食品は、免疫力をアップするためには欠かせない食品です。
体調不良や老化に伴う諸症状に悩んでいる方は、是非、豆乳ヨーグルトのような発酵食品を、日々の食生活に摂り入れてみることをおすすめします。