運動で血圧が下がる – 血管年齢を若く、強くする習慣!
「運動すると健康に良い」と、分かってはいても毎日が忙しく、時間がないなどの理由で、つい運動不足になりがちです。
さらに、年齢とともに運動量は減っていく傾向にあります。これは、血管の老化とも関係しているのです。
血管年齢と運動とは、あまり関係がないように思われますが、実は大きく関係しています。

血管年齢が若ければ、脳卒中や動脈硬化など様々な病気を予防できる。
運動をすると血管年齢が若返る
運動をすることで、老化していた血管も状態が良くなることが分かっています。
それは、動くことで血流が促され、血液が血管の中をスムーズに流れるようになるからです。
そうすると、血管の内皮細胞に良い刺激が加わり、血管の細胞がどんどん活性化されて強くなっていきます。
この効果によって、血管が拡張したり、血栓(血のかたまり)ができるのを防ぐのです。
また、運動することで内臓脂肪型肥満の解消と血糖や血中脂質の改善効果もあるので、ドロドロになった血液が改善されて血管への害を減らすことも期待できます。
運動をするメリット
- 血液の流れを良くし、血管の細胞が活性化される。
- 老化していた血管も若返る。
- 血栓ができるのを防ぐ。
- 血糖や脂質を改善し、血液もサラサラに
血管を強くする運動習慣とは?
では、どういう運動が血管を健康にする効果があるのでしょうか?
それは、運動といっても激しい運動ではなく、高齢の人でもすぐに始められるような運動です。ウォーキングを中心とした、ストレッチや筋トレなどを行うことで、血管ケア効果も高まります。
血管が若返る運動習慣
- ウォーキングで血流を促す
ウォーキングを行うことで血流が良くなり、内皮細胞に良い刺激が加わり、血管が活性化される。 - ストレッチで体の柔軟性を保つ
筋肉を伸ばすストレッチを行うことで、柔軟性が高まり、体の外側と内側の両方からの老化予防効果が期待できる。 - 筋力トレーニングで筋肉をつける
加齢によって衰えがちな筋肉を鍛えることで、運動機能と血流が高まり、血管病などの予防効果が期待できる。

血管にとって良い運動は、激しい運動である必要は全くない。
ウォーキングは「動脈硬化予防」にも効果的!
最近では、高齢者の方も夕方になると夫婦でウォーキングしている姿をよく見かけるようになりました。
歩くことが健康にいいという情報からだと思いますが、ウォーキングの効用はじつにたくさんあるのです。
歩くことで、消費エネルギーが増えて、肥満の解消とその後の予防にも確実に役立ちます。
中高年になると、お腹がぽっこり出ている人が多いですよね。ウォーキングを継続して行うと、このお腹の脂肪が落ちて、どんどん体が引き締まってくるのを実感できます。
ぽっこりお腹には、内臓脂肪型肥満が多いのですが、これはメタボリック・シンドロームの予防とほぼ同じになります。
内臓脂肪型肥満とは
肥満タイプのひとつで、腹腔内の腸のまわりに脂肪が過剰に蓄積している状態。比較的男性に多くみられる。
出展:厚生労働省「e-ヘルスネット」
ウォーキングによって代謝機能が上がり、血圧や血糖値、中性脂肪値も下がります。一方で、動脈硬化の予防に働く、善玉のHDLコレステロールは増えるのです。
HDLコレステロール
余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える、善玉コレステロール。
出展:厚生労働省「e-ヘルスネット」
このように、ウォーキング効果によって血管の負担が少なくなり、加齢によって硬くなりかけていた血管に柔軟性が戻るのです。
また、ウォーキングなどの運動によって、血液循環が良くなるため、血管内の血液の流れもスムーズになり、大動脈などの太い血管の内皮細胞が活性化されます。
これにより、血管が丈夫になって、脳卒中や心筋梗塞などの病気も防ぎやすくなるのです。
運動と食事で血管年齢を若返らせる!
運動と合わせて、血管年齢を若返らせるために見直したいのが「食生活」です。
毎日食べている物に気をつけるだけで、血管の老化を遅らせることができます。
食べ物には、傷ついた血管を修復したり、血液をサラサラにして血行を促進する作用のあるものがあります。
そのような“血管に良い食べ物”を、毎日の食事に積極的に取り入れることで、血管をイキイキと若返らせる効果が高まるのです。
食生活で積極的に摂りたい“血管に良い食べ物”については、こちらの記事をご覧下さい。
運動と合わせて食べる物を見直すことで、より血管ケアの効果にも期待することができるでしょう。
是非、あなたの食生活にも“血管を若返らせる食べ物”を取り入れてみてはいかがでしょう?