頭痛や肩こりは「高血圧」の症状なの?
高血圧はサイレントキラーと呼ばれるほど自覚症状がほとんどありません。
しかし、まれに頭痛や肩こりを訴える人がいます。果たして、これは高血圧が原因の症状なのでしょうか?
頭痛や肩こりは高血圧が原因なの?
自覚症状のほとんどない高血圧ですが、頭痛やひどい肩こりがして血圧を測ると高いということがあります。
しかし、これは高血圧が原因ではなく、このような症状の時に血圧が高くなっているのです。
疲労やストレスなどの蓄積が原因で頭痛や肩こりが起こり、そのため一時的に血圧が高くなっていると考えられます。
しかし、頻繁にこのような症状が起こると、継続して血圧も高くなるため、それによって高血圧になることもあります。
普段は血圧はそれほど高くないという人は、頭痛や肩こりを引き起こす原因を改善することが先決です。
また、このような症状をきっかけに、高血圧を発見する手がかりとなることもあります。
重度の疲労やストレスが続くと、将来高血圧になるリスクが高まります。
頭痛などの症状が続く場合には、定期的に血圧を測定するようにして、高血圧を予防することが大切です。
頻繁な頭痛は血管病の兆候かも?
疲労やストレスが原因と思われる頭痛なら、それを改善することで治りますが、そうでない場合もあります。
それは、高血圧が悪化して動脈硬化の進行によって起こっているかもしれません。
高血圧と診断されても、自覚症状がないため、あまり危機感を抱かない人が多いようです。
しかし、長期間に渡って高血圧が続くと、血管にはかなりの負担がかかり続けることになります。
長い間、血管に高い圧力がかかることで、血管は硬くもろくなっていき動脈硬化を引き起こします。これが血管病の大きな原因となるのです。
血管病は、日本ではガンに続く死亡原因となる病気です。心臓病や脳卒中は突然死を招く危険な病です。
これらの血管病を引き起こす大きな原因となるのが、高血圧が悪化して起こる動脈硬化なのです。
激しい頭痛や吐き気をともなう場合には、高血圧を原因とする合併症が起こっている可能性も考えられます。その場合、そのまま放置しておくと、悪性の高血圧となって将来危険な病気を引き起こすことになるかもしれません。
脳出血や心筋梗塞などはその兆候が見られることもあります。
高血圧が悪化すると危険な症状については、こちらの記事も参考にして下さい。
頭痛だからと放置せずに、気になる場合には、医師の診断を受けるようにしましょう。